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レイジング・ブル


当時の映画を観にいくスタイルとして情報誌とかTV、ラジオでの映画紹介(浜村淳除く)を目安に取捨選択して映画館に足を運んだもんだ。

映画「レイジング・ブル」は公開前から名作の臭いがプンプンしていた。

ボクシングマニアからいわせれば無敵のウェルター、ミドル級チャンプ、シュガー・レイ・ロビンスンに初めて土を付けた男の話だ。面白くない筈がない。

主人公、実在のボクサー、ジェイク・ラモッタは怒れる猛牛の異名を取る殺人的ファイターだ。

カリフラワーノーズといわれたデカ鼻だったのでさすがのデ・ニーロもメソード演技ではどうにもならないので着け鼻を装着して熱演した。

この映画の特筆すべき点はカメラがボクシングシーンで殆どロープの外で撮影してたのではなくリング・インして撮影してる点だ。
当然、臨場感は物凄く増すし、実際カメラマンは何回か激しい動きについていけずぶっ倒れたらしい。

もうオープニングでシャドーしてるシーンからして渋すぎる。

ボクサーとしては無敵なラモッタも私生活は破滅的な人生を歩む。

この映画は1980年代の映画の傑作であるとともにマーティン・スコセージ、ロバート・デ・ニーロの全盛期の傑作であるともいえる。