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1980年代 黄金のウェルター級 シュガー・レイ・レナードVSトーマス・ヒッマン・ハーンズ


1978年にボクシング界のスーパースター、モハメド・アリが引退した後ボクシングのヘビー級は地盤沈下を起こす。

いわゆるチャンピオン級の選手がアリのコピーみたいな選手ばかりで個性が無かった。

19連続防衛した名チャンプ、ラリー・ホームズもその例外ではなかった。ただ右ストレートの威力はアリを凌いでいたかもしれない。

その不人気になったヘビー級を尻目にスーパースターが続々登場してきたのが、ウェルター級の強豪たちである。

特にシュガー・レイ・レナードは人気、実力ともに凄かった。

モントリオール五輪のL・ウェルター級の金メダルをひっさげ、鳴り物入りでプロデビュー。

まだチャンピオンになる前から『WE WANT YOU SUGAR RAY!!』って観客が大合唱したり凄かった。

もう一人のスーパースターがデトロイト出身のモーター・シティ・コブラこと、トーマス・ヒットマン・ハーンズである。

彼はウェルター級の体重でありながら身長186センチ(190近い?)、リーチ2メートルというもう中量級では反則的な体の持ち主だった。

そして、輪島功一にKO勝ちもした元チャンプ、エディ・ガソなどをバッタバッタと秒殺KOしまくり驚異的なKO率を誇っていた。

この動画はその両者が激突した第1戦で、ボクシング史上に残る死闘になった。

14RTKOでレナードが勝利するが、それまでのポイントではハーンズが優勢だった。

私の悪友どもが我が家に集まって観た時にこの試合のラスト・シーンの、レナードのパンチがあまりに早いのでスピード・サーチ(早送り)パンチといっていた。

アゴの先端をかすらすパンチが一番効くであるとかボクシングの超一流の技術を教えてくれた素晴らしい名ファイトでした。

私は未だに中量級のファイトでこれ以上のスリリングな試合は殆ど観た事がありません。