気ままに気楽に

今日も息をしています

BOB MARLEY & THE WAILERS   SURVIVAL

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A面[編集]

  1. "So Much Trouble in the World" - 4:00
  2. "Zimbabwe" - 3:51
  3. "Top Rankin'" - 3:11
  4. "Babylon System" - 4:21
  5. "Survival" - 3:54

B面[編集]

  1. "Africa Unite" - 2:55
  2. "One Drop" - 3:51
  3. "Ride Natty Ride" - 3:51
  4. "Ambush in the Night" - 3:14
  5. "Wake Up and Live" (Marley/Davis) - 5:00







ボブ・マーリーの1979年に発売された渾身の彼氏の叫びが詰まっているアルバムだ。

ボブ・マーリーのことを語りだしたらキリがないくらいの偉人なんであるけれど、俺がまずこの人に惹かれたのは歌声とリズムとパワーである。

元々は米国発のR&Bなんかを消化、吸収していたらしいけど、そういうこの人の音楽的ルーツ以前にもっと起源に戻り、自分たちの誇りをとりもどそうじゃないか!という力強いメッセージソングの数々に惹かれたのだ。

人類の歴史上の事実は争いと侵略の歴史でもある。

俺みたいな不勉強な人間でも米国が人工国家であり、先住民を駆逐して開拓と称して作り上げた国体である。

先住民族の数は定かではないけど、、、、、、、数百万人は居たんじゃないのかな?と妄想する。

常に思うことは歴史というのは勝者側からしか書かれないし、ぶちまけますと敗残者なんていうのは19世紀までの侵略戦争においてはほぼ無かった筈。

西部劇なんかで残忍な先住民の酋長なんかが登場するシーンもあったけど人間として描いていない、ケダモノ扱いだ。

子供心にそういう刷り込みをされると善悪の判断の誤り、差別の助長なんかが起こる。

あと500年も人類が存在するのであれば米国という国体も伝統みたいなものが出来るかもしれない。

何々系何とか人とかいう時点で歴史は浅すぎるし、語れるものは何もなかろう。

なんで?俺がこの米国発のポピュラー音楽を好んで聴いているのが不思議なんだが単純に面白いからだと思う。

その面白さの一つに差別しながらも、面白いと思えるものは取り入れようなんてのがポピュラー音楽の1部分だったりするんだけど逆説的に言えば劣等感や差別なんてものがあるからそこから抗う音に対して、俺なんかは惹かれるわけだ。

サヴァイヴァルと言えば俺の中ではさいとうたかをの漫画の終末的な世界観なんだが、太平洋戦争で負けた敗戦国日本の戦後間もない頃や、どれだけの人数を奴隷船に乗せられて理不尽に農奴や兵隊として働かされたアフリカンのことを思うと常に心が張り裂けそうになる。

この人のメッセージソングの数々は日教組の安っぽい反戦教育しか出来ない俺の中高時代の教師ではなく音楽を通して人間教育をしてくれたように思う。

極論いいますと、義務教育で教わるモノはほとんど社会に出て役に立たない。

算数と国語だけできればいい。

どうすればいい印象を相手に与えられるか、どんな人間でも社交的にならないと孤立するからね、精神的タフネスがあって誰からも嫌われるのを生きがいにする人間は別だが。

ラストアルバムの前に非常にラディカルなアルバムで今一つ知名度は低いが彼氏の名盤の一つである!!言いきります。