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今日も息をしています

君は海を見たか



俺の中での個人的なTVドラマの黄金時代は1970年代なんだが80年代もその当時も今観なおすと名作はあったりする。


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1982年に放映された「君を海を見たか」というドラマは主演が萩原健一というより、東京トンガリキッズならぬ神戸トンガリキッズの俺からしたら戸川純が出演するってだけで観いいったようなものでした、最初は。

個人的には萩原が今後、どういう役柄でドラマに出るかわからんけど俺の中ではこのドラマが彼氏の最高傑作である。「傷天」とか「前略おふくろ様」じゃないんだ。

このドラマ自体、倉本聰脚本原案の作品であり三度目のドラマ化で前年に「北の国から」で当てた勢いもあって作られたドラマである。ちょい役で梅宮辰夫とか当時の大物俳優も出演するが、基本は萩原と息子のふれあいのドラマとなっている。

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主演は萩原でモーレツ社員でありながら、息子はいるが若き妻を交通事故で亡くし一人息子の正一と妹(元キャンディーズ伊藤蘭)と暮らしながら、人生とは?何かという命題を視聴者に突きつける作品である。

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この萩原の息子の小学校5年生男子の名前が正一ってんだけど、俺の親父が正一郎って名前なんで興味深くなんか観てしまったな。

正一は当時でいう白血病で余命3ヶ月と診断され、担当医師からは血尿が出たらあきらめてくださいというくらい重病に侵されていた。

このドラマの結末自体は俺も全部見たわけじゃないけど、知ってはいたんだけどこう何といいますか、天地茂版や平幹二郎版ではあんまりぴんとこなくてこれが一番しっくり来たというのかな。

Rockな萩原が抑制した演技がよかったし、このまあ最後には亡くなる少年が今でいう発達障害的な天才少年っぽい処がなんとも観た当時グッときましたね。

この子のために会社に長期休暇を取って沖縄の青い海(自分が建設設計している展望台付近)を見せる処がね、一応ウミンチューの子孫としての俺もグッときたわけよ。

この子自体、海の絵を描けと先生に課題を出されても真っ黒なドス黒い海しかクレヨンで描かなかったのが、本当の綺麗な沖縄の海を観てから澄んだ綺麗な水色の青い海を描くようになって旅立ってしまうというラストも堪らなく切ない名作ドラマ、全11回。