君は海を見たか
俺の中での個人的なTVドラマの黄金時代は1970年代なんだが80年代もその当時も今観なおすと名作はあったりする。
個人的には萩原が今後、どういう役柄でドラマに出るかわからんけど俺の中ではこのドラマが彼氏の最高傑作である。「傷天」とか「前略おふくろ様」じゃないんだ。
このドラマ自体、倉本聰脚本原案の作品であり三度目のドラマ化で前年に「北の国から」で当てた勢いもあって作られたドラマである。ちょい役で梅宮辰夫とか当時の大物俳優も出演するが、基本は萩原と息子のふれあいのドラマとなっている。
この萩原の息子の小学校5年生男子の名前が正一ってんだけど、俺の親父が正一郎って名前なんで興味深くなんか観てしまったな。
正一は当時でいう白血病で余命3ヶ月と診断され、担当医師からは血尿が出たらあきらめてくださいというくらい重病に侵されていた。
Rockな萩原が抑制した演技がよかったし、このまあ最後には亡くなる少年が今でいう発達障害的な天才少年っぽい処がなんとも観た当時グッときましたね。
この子のために会社に長期休暇を取って沖縄の青い海(自分が建設設計している展望台付近)を見せる処がね、一応ウミンチューの子孫としての俺もグッときたわけよ。
この子自体、海の絵を描けと先生に課題を出されても真っ黒なドス黒い海しかクレヨンで描かなかったのが、本当の綺麗な沖縄の海を観てから澄んだ綺麗な水色の青い海を描くようになって旅立ってしまうというラストも堪らなく切ない名作ドラマ、全11回。