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イベンダー・リアル・ディール・ホリフィールド

イヴェンダー・ホリフィールドは個人的には1990年代を代表するヘビー級トップ・ボクサーの一人だと思います。
 
彼を最初に観た時はA・ロドリゲス?とかいうメキシコ系のヘビー級ランカーとの試合だったかな?とにかくスピーディーでした。
 
ヘビー級にスピードを持ち込んだのはM・アリなんですがソレは190センチ以上のナチュラル・ヘビー・ウェイトが早く動くソレであって革命的ではありましたが、他のライバルが旧態依然たるドスンバスンの単発パンチのレトロな動きのボクサーが多かったので余計にその速さが際立ったのだと思います。
 
リフィールドが出現した時代はアリの時代の後、彼のコピーの様な長い左ストレートで突き放し、サークリングをしてボディ・ブローなしの右オーバーハンドがフィニッシュ・ブローという大型ボクサー・タイプの濫造で正直1980年代のヘビー級は人気も凋落、地盤沈下を起こします。
 
そこにスピードとパワーを持ち込んだM・タイソンも革命者でしたがこのE・ホリフィールドも新しいヘビー級でした。
 
いわゆるミドル級ボクサーがそのままヘビー近くまで体が大きくなって試合をしてる感じがしましたね。
 
タイソンに東京で運よく(ロングカウントに助けられ)勝って世界チャンプになったJ・バスター・ダグラスを三日天下に終わらしタイトル奪取した試合は未だに鳥肌が立つくらいの見事な試合でした。
 
正直、タイソンに勝った試合はダーティファイトで頭突きをかましまくって勝った様な試合だったんであまり私の中では評価をしていません。
 
それより一時、タイソンも対戦を渋った強豪リディク・ボウとの激戦が印象深いです。
 
タイソンは負け試合はコレはスタイルの違いもあるんですが序盤にやばい展開になるとそのまま相手のペースで仕留められるのですが、ホリィは粘るし相手も根負けしそうな精神力、忍耐力があるような気がします。
 
まあ逆にいえばタイソンに勝とうと思えばレノックス・ルイスみたいな圧倒的肉体的優位な上にストレート、アッパー、ルーピングライト(弧を描くような右ストレート)等の特に必殺武器のないホリィにしたら頭突きをかましインファイトするしかタイソンに勝ち目がなかったともいえます。
 
いずれにせよ彼はボクシング・ヘビー級史上に残る小さな偉大なチャンピオンには変わりないのです