IQレスラー 桜庭和志
今でこそ総合格闘技MMAはスポーツライクにルールも整備化されて選手たちの戦い方っていうのも大体体系化されつつあって文字通り、ストライキング、関節技、寝技等ほぼトータルにこなせない選手でないと勝ち続けれない時代になってきました。
1993年にUFCが誕生してそれまで禁止されていたほぼ素手に近い状態で顔面パンチOKや馬乗りになった状態でも相手を攻撃できるマウントポジションなどの新しい技術が登場したりして当時の格闘技ファンは驚いたものでした。
そのUFCの第1回大会で優勝したホイス・グレーシーというブラジル人は別にパンチが強いわけでもなく、体格が2メートル近い大男でパワーがあるわけでもなくどちらかといえばやせっぽちで非力な格闘家に見えた。
彼が自分より100倍強いって言った兄、ヒクソン・グレーシーもたいして体格は大きくないのにノー・ルールファイトで負けなしで日本の格闘家中心に対戦して無敗を誇り、伝説を残したまま引退しました。
そんな中、UWFインターというプロレスをベースにした格闘プロレス団体で中堅どころの若手選手であった桜庭選手がUFCジャパンというケージマッチで名前は忘れましたけど相当パンチと蹴りが強力な自分よりふた周りは大きい格闘家にKO寸前に追い込まれながら関節技で仕留めたシーンを見て私は強い日本の選手がいるんだなあ~って感心しました。
その彼がその試合後?だったと思うのですが当時プロレス団体に所属してるプロレスラーが総合格闘家にノールールファイトでほぼ全敗していた事もあり『プロレスラーは本当は強いんです!!』ってマイクアピールしたのは凄い印象に残りました。
それから数年後、2000年にPRIDE興行の中で伝説の最強格闘家ホイス・グレーシーと対戦し死闘を演じ撃破して一挙に桜庭ブームが頂点に立ちます。
お互いストライカーではありませんがこの試合で桜庭選手は打撃でホイスを圧倒します。
そして関節技のやり取りでも圧倒してどんどんホイスが消耗してもう僕ダメらあ~ってな状態になるまで痛めつけます。
日本の多くのプロレスラーや格闘家が惨敗して勝てなかったグレーシーの最強の砦の一角に勝ったこの試合は感動的でしたしプロレスラーは決して最弱ではない証明をしてくれた素晴らしい試合でした。