気ままに気楽に

今日も息をしています

ROBERT JOHNSON  KING OF THE DELTA BLUES SINGERS VOLUMEⅡ

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1. 心やさしい女のブルース  
2. ダスト・マイ・ブルーム
3. スウィート・ホーム・シカゴ  
4. ランブリン・オン・マイ・マインド  
5. 蓄音機ブルース  
6. ゼイアー・レッド・ホット
7. デッド・シュリンプ・ブルース  
8. プリーチン・ブルース  
9. ステディ・ローリン・マン  
10. 4時からずっと遅くまで  
11. スペードのクイーン
12. 麦芽ミルク
13. ドランクン・ハーテッド・マン  
14. ストップ・ブレイキン・ダウン・ブルース  
15. ハネムーン・ブルース
16. むなしい恋

 
 
 
1936年に発売されたらしい?ロバート・ジョンソンのアルバムです。
 
らしいというのはこの辺りの記録が曖昧な様に個人的には思う訳であるんです。
 
このアルバムにしても私が1980年代に中古レコード店で買ったブツがジャケがコレで中身の音がコレだったのでCD化になった時点でどうもジャケ違いの中身(ギターアンプ?に通して横向きになってる分)が正解の様な気もするし。。。。。。現物がない今は確かめようがあらへんわい。
 
この人は1938年に逝去してるみたいである。
 
911年?生まれらしいので27歳で死んでるのだが、どうも色んな説があるらしいけど昔から私が聞いてるのは女癖が悪く正妻を寝取られた夫によって毒殺されたらしいのだが元々クロスロード伝説で悪魔に魂を売りわたし代わりにギターとヴォーカルを手に入れたって俗説があるので妹が証言してるように病死だったかもしれない。
 
なにせ来年生誕100年?で70年以上前のお話なのでドレが真実かは藪の中でありそれこそ黒澤映画の『羅生門』に登場する三船敏郎扮する多譲丸みたいなものなのであろう。
 
私の個人史で言えばこの人の存在を知ったのは高校時代の悪友のギタリストが私が大学に通っていた頃、スタジオ遊びだけで適当にバンド練習してる時にたまに乱入してきてバンマスのリードギターと延々ワンコードでジャムったり16の曲をこのオリジナルヴァージョンっぽく弾いてたりしてたのでこのミュージシャンの存在を知ったわけである。
 
ソイツは年長のバンド仲間(大阪の連中で売れないプロもいた)から悪魔と仇名がついていた。
多分、ブルーズ好きでやたらロバートの弾くフレーズを弾いたり、市販のボトルネックを加工したりコーラやビールの瓶を叩き割って自製のオリジナルを作りスライドを弾いていたりしてたからかな。
 
一時、北野やら春日野道あたりのアパートに一人住まいしていて大量のグラスの原材料(畳2畳分)を持ってたりして一時期溜まり場にもなっていた筈だ。私も何度かキメさせてもらって猛烈に食欲増進というかお腹が空くのよね、上質のモノは。とにかく部屋の明かりを真っ暗にしてローソクだけで明かりにしジョイントしながらブルーズを聴いたり、ソレに合わせてギターを弾いたりしてたからバブル華やかしい頃にあえて鬱なブルーズの雰囲気を自ら演出していたのかもしれない。
 
1995年に我が家が地震で全壊状態になった時に真っ先に駆けつけてくれて、庭の崩れたブロックを整理してくれたりして当時すごい助かりましたけどそれ以降この男には会っていません。
 
以前の仕事で自宅付近を何度か通ったのですが、更地になっていました。
風の便りによると親と一緒に神戸市西区の方に引っ越したそうですが今もって音信不通です。
元々、自他ともに認めるミュージシャンにありがちないい処の出で父親は税理士でお金には不自由していないやろうけど。。。。。
 
この1930年代ってアメリカでいえば黄金のローリングトウェンティが過ぎてボクシングの世界でいくと褐色の爆撃機ジョー・ルイスが快進撃を始めた頃に当たるのかな??
 
カントリー・ミュージックヒルビリーと呼ばれて未だ海のものとも山のものとも分からん時代、まして黒人ブルーズなんてなんやソレ?だった時代に全米各地に放浪しながらこのプレイと歌声を聴かせていたのなら聴衆の女性はむせびながら抱きついていたのではなかろうか?と思われる。
 
当然、人種差別も凄まじかったろうでしょうからその辺の苦労も筆舌にしがたいモンであったと思います。
ボクシングなら強い奴がチャンプで分かりやすいのですがソレでも当時の黒人チャンプは色んな迫害を受けていたのにましてまだマトモに音楽とは認められていなかった異型のジャンルのモノだから尚更だったと妄想します。
 
そのくらい何というのかな軽やかななかに聴き手の琴線を揺さぶるものがあったりしてこういう感覚的な触感は個人的には男性より女性の方が食いつきやすい様に思ったりもします。
 
若い頃からフルで聴くのは頭がグラングランきてKO負け寸前のボクサー並にキツくなるのですがソレは今もって変わりはありません。この辺を素面で聴き流せるようになるにはまだまだ音楽修業が足らんすぎるしひょっとしたら息をしてる間は無理な様な気がします。
 
以前、泥水と書いて基本と読みますってのたまいましたけど、ロバート・ジョンソンと書いて始祖鳥と読みますって感じかな。
全ての歌ありのポピュラーがココから派生してるわけではないんですが、その多くの要素や部分において原初の様な気はします ♪