気ままに気楽に

今日も息をしています

DEATH AND THE FLOWER KEITH JARRETT

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1. 生と死の幻想
 
 
 
2. 祈り
3. グレイト・バード
 
キース・ジャレットの邦題が『生と死の幻想』って付けられて1975年に発売されたアルバムです。
 
前作での彼氏の作品『宝島』は生死においてもとりわけ、生の観点からアプローチしていて本作は真逆に死からアプローチしてるような側面があるみたいです。
 
ミュージシャンに限らず何がしかの活動をしている人間は自分の死生観を強く感じたりするものであるがまさにこの時期のキースはそういったモノだったのであろう。
 
ただじゃあそれぞれ個人の死生観なんて千差万別であり、聴かされたりするのはたまったものではないのである。
 
お前がそう思うんやったらそれでえーやんけって一言で片づけられる事がほとんどだ。
 
第一、そんな個人哲学みたいなモノは近しい身内でも鬱陶しい話であってうるさいのう~ってなりがちだけど、外で何気なしに知り合った人と酒場でダバダしながらそう言う事を語り合うのもコレ又面白いモノがあるとは思う。
 
1の曲はそんな彼の思いが詰まったパーカッションとフルートの調べが美しい曲です。もちろんサックスなんかも物憂げで素晴らしいです。
 
この曲は本来23分以上ある長尺の曲なんだけどダレルことなく聴けるので何とも強烈です。
 
アルバムジャケの薔薇がなんともはかなげで裏ジャケがこの同じ絵でモノクロになってるのだけどその辺りも死生観というか死からのアプローチが強い作品に思える。
 
どんな人間でも一度は口に出したり語り~んとかしなくても考える命題ってものを音で具象化した作品であるとワタシは捉えます。