気ままに気楽に

今日も息をしています

A LONG V・A・C・A・T・I・O・N  EIICHI OHTAKI

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1. 君は天然色





2. Velvet Motel
3. カナリア諸島にて
4. Pappi-doo-bi-doo-ba物語
5. 我が心のピンボール
6. 雨のウェンズディ
7. スピーチ・バルーン
8. 恋するカレン


9. FUN×4
10. さらばシベリア鉄道
1981年に発売された邦楽の歴史的名盤です、以上オワリってしたいくらいに特に俺が解説するほどでもないこの年代に息をしていた年代ならだれでも知っている盤である。

因みに画像のアナログは近所のハー○○フで先週ライナー付きでないだけで105円で叩き売りしていたコンディションの良好な盤である。つくづくここの店ェーンの買い取りがいい加減で安いかがよく分かるエピソードではある。

正直、俺の感覚でいくとこの大滝の大成功がなかったらはっぴいえんどの後年の再評価熱ってのはこれほど盛り上がっていない筈だ。極論言うと彼が在籍していたからっていう理由だけで評価されている部分もあるわけだ。

当時、俺の周りにコレを積極的に聴く人間はいなかったがちょっと上の世代で、ビートルズをギリギリ体験したくらいの世代は狂喜乱舞していたのかもしれない。

ド頭の1曲目のドラムのタン!って処から勝負アリってな感じではある。

多くの恋人同士がコレをかけながら部屋の中やドライブの車中で囁き合ったり、男の奴が女を口説いていたんだろうなと妄想する。

いわゆるジャパニーズ・ウォール・オブ・サウンドで大滝は日本のフィル・スペクターとなり、このアルバム以降“EACH TIME”以外特にメインにアルバム製作をしていないがコレ一枚と一連の、ナイアガラ作品だけでナイアガラ御殿とスタジオと巨万の富を得ることになり、コレ以降この亜流も大挙、出現したように思うが唯一無二に燦然とコレは輝いているのである。

高価な真空管アンプなんかに通して聴くとより、それぞれの各パートの音の分離がよく分かってこの時代で最高峰のサウンドプロデュースをしていたことがよくわかるそうである。

俺の脆弱なコンポでも分かるくらいだから凄いもんである。

知り合いにマニアが居て、初回盤、再発盤、カセット、初CD盤、Q盤、20周年アニバーサリー盤と全ての音源ソースの種類を持っているつわものがいますがそういう連中が全国でも非常にレコードコレクターの中でも多い部類のアルバムでミュージシャンであるとは思います。

以前、店にいたときに帯付きのコンディションのいいブツを店頭に置いていたら、高値を付けていたにも関わらず速効で売れた。その客は同時にアップル帯の「ジョンの魂」もアレコレ、俺に分からん説明をしながら盤のレーベルのレコード番号をチェックしながらコレも高値を付けていたが、買っていた。

かようにマニア向けとおもわれがちではあるが中のサウンドはCITY POPS全盛時代のまさに1981年の邦楽の音ではあるのだ。この普遍性は色あせることなく21世紀の現在でも生き続けているし元々はっぴえんどで凝ったサウンドコンポーザー的なことをしていた彼氏であるが、一世一代の奇跡の名作といえよう。

俺の私観ではあるのだが、もうコレからこういう時空を超えたポピュラーのアルバムは洋邦問わず出てこない様な気がします。新しいスタイルとか楽器の発明がない限りね。

60年代USポップス、ビーチボーイズビートルズ後期のジョージ・マーティンの技巧、フィル・スペクターの天才的サウンドプロデュースなんてのがこの1枚から彷彿とさせる部分ではあるのだが、まだまだ未熟な俺にはこの盤を語る資格なんぞない様な気もするのだが、一応挑戦したわけである。

因みにマニアからいわせるとえいちゃんって愛称は矢沢永吉のことではなく大滝詠一のことを指すらしい