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PLANET OF THE APES /猿の惑星

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今、CS放送チャンネルNECOにて「SFドラマ 猿の軍団」って1974年ごろに円谷特撮で放映されたドラマをHDDに録画してまとめ観したりしてるのですが、コレが放映当時は主題歌のサルーのぐんだーんってフレーズだけが耳に残っていて、馬鹿にしてしっかり観ていなかったのだが改めて観るとコレが当時の終末思想を想起するような作りで、漫画で行くとさいとうたかを?の「サヴァイヴァル」の様な絶望的な世界観があって面白く観れたりするのだ。

で2001年公開の変人監督ティム・バートンがおそらく自身の撮った映画で一番製作費を費やしたであろうSF大作である。

コレはリメイクならぬリ・イマジネーション(再創造)ということでかなり映画ファンの期待を背負った映画であった。

猿のメイクにしてもオリジナルと比べて格段にその顔全体の表情がリアルな猿人を作っていて製作サイドの本気度を感じた。

一応こういったメイクも一つのモンスタースーツを着る感覚ではあるんだろうが、公開前のそのメイクの作り込みのメイキングを観る限り完全に全身、猿人になるべく変身させてるのはお見事なモンでした。

特撮技術の中で個人的に一番難しいと思ってるのが擬人化した異型のモノをどう見せるかってのがあるんだがココに出た猿人達は見事、猿人になっていた。

ここいらあたりが我が国では着ぐるみ(コレはコレで味があるが)で済ます処をただモンスタースーツだけではなく皮膚感覚で変身させてしまう処にエンタメ大国の底力が垣間見られる。

主人公のマーク・ウォールバーク自体が猿顔なので最初、キャストが発表になった時彼が敵のボス猿にでも、なるんだろうと思ったら人間役だった。

お話の方はオリジナルとどう違うかよく分からんのだけど、マークが奇妙な惑星に不時着してソコは猿が人間を支配する惑星であったってだけなのですが、その辺はそうオリジナルと変わりがないように思ったし人間の美女
とともに、猿軍団に反乱を起こすなどさして目新しい部分はない。

はっきりいって内容的には前評判倒れの超大作でしたが、リック・ベイカーの特殊メイクは世界最高峰であると改めて再認識した映画ではあった。

因みにラストシーンは笑ってしまいました。ある意味笑撃のラストでオリジナルを皮肉ってるのかコレをもってしてリメイクではなくリ・イマジネーションだ!!とティム・バートンは言いたかったのだろうか。

テイム・ロスが扮するセード将軍の凶暴な顔が特に印象に残ってます