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今日も息をしています

ディア・ハンター

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映画「ディア・ハンター」は1978年に公開されました。

ワタシは前宣伝ポスターでロバート・デニーロが猟銃を持ってる写真を観て劇場で観る気が失せました。

後に映画館で観た友人は当時ではあるがこの映画、デニーロ出演の最高傑作やで!「タクシードライバー」でも「ゴッドファーザー part2」でもないコレやでって言っていたのがよく分からなかったが、後にビデオで観て後悔した記憶がある。

劇場で観ればよかったと。。。。。。

ワタシはデニーロが映画で演ずる役の多くはあまり共感できないが、コレと「アイリスの手紙」「ジャックナイフ」なんかの役は共感出来る。

1968年にペンシルヴァニア州の小さな工場で働く5人の若者は、休みの日には鹿狩りをする仲間であった。

冒頭から1時間近くその鹿狩りや結婚式の日常のシーンがあって間延びするのであるが、中盤から後半の地獄絵図とのコントラストを生みだしてるような気はする。

マイケル(R・デニーロ)、ニック(クリストファー・ウォーケン)、スティーヴン(ジョン・サベージ)は徴兵されてベトナムに行く。

1970年にマイケルはニックとスティーヴンにベトナムで偶然再会するが、北ベトナム軍の捕虜としてと超最悪な状況であった。

3人は小屋に繋がれ、ベトナム兵のロシアンルーレットの賭けの対象となり、スティーヴンは自分の順番が近付くにつれ発狂寸前になる。その喧騒の中マイケルが一瞬の隙をつき、銃を奪い逃走、3人はどうにか生き延びる。

2年後、マイケルは故郷に帰るがもう以前の明るさはない。

生息不明だったニックがベトナムで生存している事を確信して彼は再びベトナムに飛ぶ。

そして意識朦朧としたニックがロシアン・ルーレットの撃ち手をベトナムでしている姿を目撃するのだが。。。。

ベトナム戦争がもたらした狂気をリアルに描き出した本作はアカデミー作品、監督、助演男優(C・ウォーケン)、音響、編集とその年の賞を総なめにした。

個人的にはマイケル・チミノ監督の最高傑作と見ています。

この映画はアメリカ側からの人道的であるとか道義的な観点でベトナム戦争をみており、枯れ葉剤等の生物兵器が問題になった戦争でそのあたりのベトナム側からの描写はどうなの?って意見もあり賛否両論な処はあるが傑作であることには、変わりないであろう。

クリストファー・ウォーケンはこの映画でウェット・アイズと仇名がつき一躍、個性派俳優としてブレイクする

よくコレと「地獄の黙示録」がどちらがベトナム戦争の現実を表しているか?とよく仲間内で論争になった記憶がある