リアル・ジョー 坂本博之
1990年代というのは80年代と違い、世界のボクシングがより身近になった時代で日本のボクシング界、格闘技界、プロレス、大相撲(コレは伝統芸能ですが)等、それぞれの格闘競技が充実していた時代のように思えます。
ワタシもこのブログにおいて90年代に活躍されてあと一歩の処で、世界王者になれなかったブロガーと仲良くしていただいているので格闘技ファンにとって幸せな時代であった。
カリズマ、辰吉丈一郎を筆頭に元気が出るボクシング、飯田覚史(漢字違うかも?)、鬼塚勝也、畑山隆則、竹原慎二等等、多士済々でバラエティに富む陣容でありました。
その中でもあと一歩で世界王者に届かなかったこの坂本博之選手は特に印象に残っています。
彼は和製ディランと言われたほど強打の選手であと一歩のところまでで世界のベルトを巻けなかった東洋王者である。
たらればはいけないんですけど、この選手はあまりスピードはなかったですけど当時のライト級が畑山やセサール・バサンの様なスピードのあるテクニシャンの世界王者でなければ王者になれたような気がします。
この畑山VS坂本の激戦は1990年代の辰吉VS薬師寺の黄金のバンタム世界戦に並ぶ感動的な試合でした。
彼自身、幼少の頃にDVに合い両親が離婚して児童施設に預けられながら決して、グレることなくボクシングの世界1位まで昇りつめた努力に関してはまさにリアル・ジョーとして称賛の声でたたえてあげたいです。
もちろんそういう背景だけではなく日本の選手離れした背筋力とPOWERで対戦相手をKOする姿は素晴らしいモノでした