気ままに気楽に

今日も息をしています

-SION-  夜しか泳げない

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1. 調子はどうだい

2. 好きにやりなよ
3. 夜しか泳げない


4. 未練TARA TARA
5. せかされる夜にあおられて
6. 不快指数85
7. 遊ぼうよ
8. 12号室
9. たのむからさ
10. ごきげんさ
11. きれいだ

1990年に発表されたシオンの自叙伝的意味合いの強い傑作アルバムである。

この人は1986年だかにメジャーデビューするんですが、その売れた時代でも路上生活者と変わらない暮らしをしていたらしい。

ポーズとか恰好だけでこういうズタボロな浮浪者じみたFASHONで音楽をする人間は洋の東西を問わず凡百の如く存在するがこの人は正味で本気である。

おそらくメジャーデビューする前なんて水を飲むのにも苦労したと思われる。

先天的なハンディキャッパー?な処もあってどんな仕事も続かないし、正職にも就けなかったようでこの人から音楽をとっちゃったらどうなるんだろう?って思わせるほど危うい魅力に満ち溢れています。

全般的に全ての楽曲がリラックスした調子が多く、ファーストやセカンドで感じられた刃の様な鋭くえぐるような楽曲はあまりない。

またバックもジャズ風というかジャグバンドって感じでミニマムにコンパクトにシンプルにまとめてるようである。

ただ8の曲はおそらく自分が施設に預けられていた時に知り合った少女の事を歌った曲ではあるが、この曲を初めて聴いた時にワタシは鳥肌が出て止まらなくなり涙線が思わず緩んでしまった。

先日、ブログ友の処で最近のLIVEを聴かせてもらって、相変わらず魂と骨身を削るような凄まじい迫力の歌唱に圧倒されたばかりである。

某TV局の感動の安売りの24時間なんとかなんて偽善はココにはなくて、限りなく温かいマイノリティの真実の叫びが存在するのである。

最後にその8の曲、12号室も聴いていただきたいと思う。