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今日も息をしています

ファントム・オブ・パラダイス

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この映画の記事は実はリヴェンジである。

2年半以上前に記事を作っていましたが、コメント0に終わりやむなく削除した映画の記事であります。

1974年に公開されたこの映画はワイの自分史においても重要な映画でブライアン・デ・パーマ監督の個人的最高傑作で今まで観てきた映画の中でもかなり上位を占める。

この映画を特にRockや洋楽を好きでない映画ファンが観れば、「オペラ座の怪人」のRockミュージカルだろ!の一言で終わるのだがワイにとってはそうではないのだ。

まず音楽産業というのは中世の時代のアマデウスモーツアルトの時代からオリジナルの作曲家という者は、全ての者においててではないが不幸な歴史がある。

アマデウスの場合は毒殺されて、サルエリという狡猾な才能のない男にその立場を奪われ、ポピュラーミュージックの世界では黒人音楽のブルーズやR&Bのオリジネイターが、全盛期の活躍時に全く評価されず、英国白人ミュージシャンやバンドの模倣やカヴァーによって死後、再評価されるなんて例がざらにある。

そういう予備知識がある人間やバンドをした経験のある人間が観れば悲しい悲しい作曲家の物語なのだ。

お話の方は音楽オタクの気弱な青年リーチ(ウィリアム・フィンリー)はその音楽的才能は素晴らしく、自作の曲を恋仲になりたいなあーって思ってる片思いのアイドル歌手用に美しい旋律のメロディの曲やバンド向けのイカした曲を多数、保有している。

だが、デスレコードの社長スワン(ポール・ウィリアムズ)が彼の膨大な素晴らしい曲の楽譜を罠に陥れ、根こそぎ奪いしかも自分が密売していた麻薬を所持した濡れ衣を着せ、哀れリーチはお縄となる

刑期を終えて出所したリーチはスワンヘの復讐に燃えるのだが、逆に反撃に会いレコード製造機に顔を半分潰されてしまう羽目になる。

その後スワンの元に仮面をつけた怪人が出没するようになり、果たして・・・・・・・

怪人が恋してやまない娘のアイドル歌手(ジェシカ・ハーバー)に曲を書いてまた極悪非道なスワンに騙されてしまう怪奇譚に加え、ZEPのファンならニヤリとするようなスワンって役名、物語に登場するグラムを彷彿とするギンギラ衣装や、ステージング等、音楽ファンにはたまらないシーンが満載の映画である。

正直、ワイはデ・パーマに音楽ドキュメンタリー映画を撮って欲しい願望がある。

ハル・アシュビーやマーティン・スコセージよりいい仕事をしそうだとは言い過ぎだろうか?

この映画を観て以来、この監督の映画はほとんど観ようと1980年代当時は誓ったものである♪