クレージー黄金作戦
サラリーマンは気楽な~稼業ときたもんだ~ってフレーズは昭和を共有した世代なら誰もが聞いたフレーズであろう。
そのくらいクレイジーキャッツと植木等はじめ、このメンバー達の世代が丁度俺なんかの親の世代と合致していて日本の今の繁栄や高度経済成長を支えた年代の方達で現在70代~90代の方達はすべてとは言いませんが戦中、戦後の地獄から這い上がり苦労したたたき上げの人が多く、俺みたいなナマックラは単純に尊敬する世代だ。
キャッツといえば映画でいえば植木の無責任社員シリーズが一番有名かもしれませんが他にもいい映画は数多く存在していましてこの映画もその一つと見ています。
1967年に製作されたこの映画は東宝創立35周年ということで当時おそらく米国ドルが300円時代の頃にラスヴェガスで大ロケーションを敢行しているので相当莫大な製作費を使っている筈だ。
今の貨幣価値でいけば50億円は使ってるのじゃないかな?
そのくらいこの当時の日本邦画や東宝の勢いも感じますし、怪獣映画や黒澤映画のこの時代のモノを観ても壮大なスケールの映画が多く、いまどきのCGでごまかす実写ではないホンモノの極上のエンターテイメントが楽しめます。
お話の方は単純でナマグサ坊主の町田(植木等)はばくち好きで、借金がかさみ債権者の一人の会社でタダ働きをさせられるが、そこは平均(たいらひとし)よろしく、会社を利用しロスアンジェルスに出張しヴェガスで大儲けしようとカジノで大儲けしようとたくらむが地元のギャング団に命を狙われ、砂漠に逃げ込めばインディアン(犬塚弘)に追い回されて災難に巻き込まれるが果たして、彼は無事日本に帰れるのか?というロードムーヴィーである。
ところどころにミュージカルの要素をもりこみタップダンス等をキャッツのメンバー全員が披露するが圧巻はヴェガスのメインストリートを借り切り、踊りまくるシーンである。
俺は子供の頃、TVでこの映画を観た記憶がありまして、壮大なその画のスケールに圧倒されました。
そしてこの映画は2時間37分という長尺ではありますが、一気に観れてしまうスピード感とテンポがあります。
それはひとえにクレイジーや主役の植木のセンスとリズム感による処が大きいと思います。
クレイジー出演の映画で他にも面白い、楽しいモノは多く存在しますがその中でも個人的には極めつけの一本ではありますね♪
浜美枝だったかな?よくクレイジーのシリーズに出てくるカワイ子ちゃん女優なんですけどはっきり言ってタイプっす
とにかく端役でも豪華キャストの邦画の超大作でオススメの一本であります!!