気ままに気楽に

今日も息をしています

INU|メシ喰うな!

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1. フェイド・アウト

2. つるつるの壷
3. おっさんとおばはん

4. ダムダム弾
5. 夢の中へ
6. メシ喰うな!

7. ライト・サイダーB(スカッと地獄)
8. インロウタキン
9. 305
10. メリーゴーラウンド
11. 気い狂て


1981年に発売された日本邦楽史上に残る傑作名盤である。

コレはひょっとしたらヴォーカルの町田町蔵が1970年代後半に既に自主製作で10代の半ばに作りあげていた音楽と歌詞世界観を、徳間ジャパンからメジャーデビューさせたアルバムかもしれない?

ひょっとしたらThe StalinのTrashではないけれど、このアルバムの元になった真の意味での自主製作盤が当時、存在するっていう噂を俺は聞いた事がある。

このINUというバンドの町田町蔵という男、最初存在を知った時は俺と同年代か下?って思うくらいとっちゃん坊やなルックスの顔でこの音なので凄いインパクトがありました。

まさに怒れる十代、怒れる猛牛の様な全身怒りのPOWERに満ちたアルバムである。

日本の場合、その実際に1970年代後半に起きたPUNKムーヴメントがより先鋭化、進歩するのはその4,5年後の80年代前半が凄まじかったし、この頃でいくと音のジャンルは違うが、このINU暗黒大陸じゃがたらなんていうのはインディーズでも突出した存在で未だに、ポストパンク期と日本邦楽史上最大のインディーズの奇跡と言えるのが、俺の勝手な思い入れも含めて、この二つとFRICTIONだと思っている。

そしてこの時代は輸入盤や自主製作盤や海賊盤が一番、活況を呈していて一番売れた時代であると回想する。

同時代の日本のビートバンドやPUNKと決定的に違うのは、この音に合致する関西弁で吐き捨てるようなアティチュード満点の叫びでありイマジネーションが他の凡百のモノより数倍、大きなものにしているようにならない。

俺らもバンドでオリジナル曲を作る時に、やっぱりどうしても神戸なんで普段の会話は関西弁なのだが、こんな風に地元の言葉で韻をメロディに踏めるような楽曲なんて作れなかった。

この辺が後に芥川賞作家になるべくしてなった町田の文学才能で俺達凡人バンドのやつらとはまるでお話にならないと言ったところか。

未だにこのアルバムを聴くと熱くなるし、このシュールな世界観、スターリンの「メシ喰わせろ」がアンサーソングと言われている6の楽曲など、好き嫌いや表現方法は別として別格に凄い表現力であり、永遠に語り継がれる邦楽の最高峰の一つの音だと俺は思っていて、コレも今の若い人に是非聴いていただきたい1枚ではある♪