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井上尚弥は日本のシュガー・レイになれるか?

ここ数年は格闘技に変わり年末のお祭りとしてプロボクシング世界戦が風物詩となりつつある傾向はヨシとしたい。
 
この傾向は丁度K-1、PRIDEなどの格闘技が一連のスキャンダル等により凋落したのに変わり、ボクシングファンから不評の亀田兄弟がTVに露出したことに起因する。
 
彼氏らは残念ながら弱くはないんだけれど、観衆や視聴者を魅了させる程の実力者ではなかったのでもうファンも見向きはしなくなったけど、TV視聴者をボクシングに再び引き寄せた功績は評価したい、コマーシャリズムやわかりやすさは娯楽に絶対必要な要素だから。
 
さて亀田3兄弟が凋落していく中、ここ2,3年本当に強い日本ボクシングの猛者である世界王者が誕生しているのは1ボクシングファンとしては嬉しい限りである。
 
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さてそこでこの井上尚弥選手でありますが昨年、晦日、大晦日に開催された複数の世界ボクシング戦でも、ひときわ輝きました。
 
まだプロに入って8戦しかしていませんが2階級制覇しています。
 
ライトフライ級、1階級超えてスーパーフライ級を制しました。
 
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なにげなく書いているけどこれって凄いことである。
 
例えば亀田長男次男は確かに世界王座を割と早くに奪取したけれど、それまでの対戦相手はあまりに選りすぎて、弱いもしくはロートルな海外選手のかませ犬とだけ対戦して(その方法もありだが)、結局実力が世界レベルに到達しないままより勝てそうな世界王者と対戦して王者になった。
 
その方法もありかもしれないが結局、世界的強豪と対戦したり日本選手の強豪と対戦した際に激戦を経験していない部分が露呈されて今は3兄弟ともディフェンシヴなつまらないボクシングしか出来なくなってしまった。
 
今、彼らはスポイルされているが仮に日本で試合が出来てTV中継出来たとしてももう以前のように世間一般のスポーツファンは見向きもしないと思われる。
 
井上選手は対戦数は少ないが日本タイトル、東洋太平洋タイトルとその地域で一番強い王者と対戦して破っているのでそういう方法ではなく本人の希望でもあるより強い選手と対戦して自らの力を証明したいという言葉を有言実行しています。
 
ボクシングを知らない人でも八重樫選手のような激闘タイプや内山選手のようなゴツイ、ガードの上からでも効きそうなハードパンチャーの世界戦は面白いし、まだ今はスピード不足だがアマチュアボクシングミドル級ロンドン五輪金メダリスト、村田選手のナチュラルパワーは観ていて惚れ惚れするはずである。
 
でこの井上選手は自分の中では以前、ボクシングマニアの芸能人香川照之がシュガー・レイのようだ!!と叫んでいたけどまさに自分が40年以上観戦歴のあるボクシングの中でも本物中の本物、ラスベガスファイトが出来る傑物だと先日の試合を観て感じました。
 
因みに対戦相手のオマール・ナルバエスは47戦43勝23KO1敗2分けの39歳のアルゼンチンの強豪でKO負けやダウンすら1度もない。
 
 
圧勝である。
 
石の拳とでも言おうか、かすっただけでも倒れそうなパンチを出す選手を久々に観ました、しかもスピードがある。
 
試合後ナルバエス陣営のトレーナーがグローブの中になにか?仕込んでいるのではと抗議したがすぐさま大橋会長(ジム会長)がグローブを見せて何もないことがわかりグレート!と唸ったという。
 
この21歳の若者がワムの入場曲にのってラスベガスの軽量級スターウォーズスーパーファイトに参戦する処を夢みたい。
 
ちなみにシュガー・レイとは1980年代に黄金の中量級と言われたボクシング界のカリズマであり夢の超特急と異名をとったウェルター級オールタイムランキングNo.1世界王者のシュガー・レイ・レナードのことである。
 
 
俺はこの映像で初めてこのスターボクサーを観たのですが1980年代前半を席巻したスーパースターで会場はWe Wan't you Sugar Ray!!という大合唱が常にあったし井上選手にそういう本場での歓声が起きることを願っている。
 
We Wan't You Naoya!Inoue!!