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ベストPV in 気ままに59 NEW FRONTIER - DONALD FAGEN


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1980年代前半というのは70年代中頃ほどではないが終末思想が溢れていた時代でもある。

今現在の方が個人的には日本の国体を考えた場合に厳しい時代かもしれないが、この時代はいわゆる米ソ2強時代であり、間隙を縫って中国が世界の中心軸になろうという時代であった。

PUNKは終焉したがその後のよりハードなPUNKサウンドやNEWWAVE的なものは脈々とポピュラー音楽のオーヴァーグラウンドではなかったが存在としてあった時代である。

俺たちみたいなボンクラでもポリティカルな思考を持ったりして、真剣に考えたりした時期でもある青臭かったけど今の若者よりは真剣だった。

フォークランド紛争なんかがあった時代で未だに英国なんかでも植民地としてぶんどった領土に関しては権限を持つし、実行力のある時代。

サブカルの映画とかでも暗喩としてSF映画なんかで原子力戦争後の世界を描いた「ブレードランナー」なんかがあったりして刺激があった。

オーヴァーグラウンドのPVなんかでもろにそういう世界を描くものはあまりなかったけど、ドナルド・フェイガンのこのPVなんか考えさせられる。

彼氏なんかは俺の中では実験的なサウンドコンポーザーではあるがあまりポリティカルな印象はなかったがこの曲を聴いて印象が変わった。

とか言いながらお洒落やね~ってのが当時の実感。

ポリティカルなお洒落サウンドの最高峰と言えよう。

世代的に1950年代にキューバ危機を経験し、青春を贈った人間の世界観がここにあるのだ、危機感のあるレトロフューチャーと言えよう。

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NEW FRONTIER - DONALD FAGEN