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今日も息をしています

イレイザーヘッド



パクリ企画しりとり第3弾 映画しりとりは合計121作のノミネートがありました。

第3弾は「イレイザーヘッド」です。

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今まで様々な映画を観てきた自分ですがこういう映画はそう何回も観返す気はしない、悪魔的、露悪的映像が満載である。

奇才、デイヴ・リンチがなかば自主制作で長編映画デビューした1977年のカルトムーヴィーである。

リンチの映像のざっくり感というのはたぶん?メジャーデビュー映画で日本でもHITした「エレファントマン」であろうが、あの映画も俺からしたらはっきり言って劇場で観て、吐き気を催したくらいだ。

同年代の女子なんかは感動したとか言っていたけど、映画の本質も何もわかっていない流されやすい奴らだなあーと当時、寒気がしたもんだ。

この映画は「エレファントマン」で成功し、ビッグバジェットで「DUNE 砂の惑星」で一定評価され人気映像作家になってから、知る人ぞ知る映画として当時ビデオで観たのが最初だ。

1980年代前半~中ごろにかけてホラー、スプラッタームーヴィー全盛時期でもあり今では上映やTVで流せない映画がよく上映されていた時代で、俺の友人でもホラー映画好きの奴が居ましたが、この映画は駄目だと言っていた。

駄目だというのは、ホラーやスプラッターの怖さやコミカルさにない重ーいドヨーンとした憂鬱な映像が駄目と言っていた。

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消しゴム頭の男、フリークス、奇形児、精神の破壊、悪夢、全ての人間が共通に忌み嫌う要素がふんだんに盛り込まれている様は、映像を通してリンチが自分自身の趣味嗜好が炸裂で、観衆にどう?というか置いてきぼりにする作品である。

少なくとも、前述した2作や日本でも大ブームになった「ツインピークス」のリンチはここにはないが、彼の本質はここにあるのでは?と勝手に考えています。


スピルバーグなんかも基本は、こういうざっくりした感覚が好きで「プライヴェートライアン」なんかも撮ったんだろうが、商業映画監督の限界がありリンチにはイイとか悪いとか別として遠く届かないようには感じる。

こういう映画がリバイバル上映?とか発掘されたVIVA80年代でもあるが、コレ買い付けた映画会社の担当は絶対、映像を観ていないと言いきる。

なんでも売れていたいい時代だったわけだ。

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