気ままに気楽に

今日も息をしています

乱魔堂



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  1. ちぇ!




  2. ひたすら
  3. 出発
  4. 恋の赤信号
  5. 風がぴゅー・ぴゅー
  6. 写生
  7. 可笑しな世界


  8. 一握りのブルース
  9. 何の為に

日本の邦楽Rockの萌芽ともいえる乱魔堂の1972年発表のアルバム。

以前に2010年頃、日本語Rock生誕が1970年とされていたが実際は個人的にはもっと以前のGSムーヴメントからあったとは思うが。

GSの場合は後追いの俺の感覚でいえばアイドル扱いされたバンドもあったりしてなかなかRockとカテゴライズされにくい部分もあったろうがそれも時代性によるモノだと解釈する。

海外、英米から入ってきた得体もしれない馬鹿でかいエレキサウンドにカルチャーショックとかもあったろうし、それは旧来の音しか知らない日本のリスナーからしたら色んな感覚があったろうとは思える。

1970年代に入ってRockとはあくまで英語にのせる音楽であり日本語では難しいと言ったところにはっぴぃえんどとかこの乱魔堂とかが挑戦していってより芳醇な邦楽Rockとしての礎を築き上げていったといえば言い過ぎかもしれないけれど、今現在の邦楽に連なるセンスや表現の萌芽があるような気はするのだ。

いかにも1970年代前後の洋楽、邦楽含めて混沌とした音世界が味わえるのと同時に演奏能力の高さとRockサウンドは十分に言葉を超えて表現できるものであると当たり前に感じさせるアルバムである。

当時リアルタイムで聴いた若者は相当、驚愕したのではなかろうかと勝手に妄想するレベルの高さです。