現在世界ヘビー級ボクシングの勢力図
ここ数年、ボクシングとりわけヘビー級が1980年代後半以降タイソン無敵神話が崩れて以降の盛り上がりを見せているので、俺も最強素人香川照之ばりに論じてみたい。
ディオンティ・ワイルダー、10月22日に33歳になる無敗の世界王者。
40戦無敗39KOのWBCヘビー級王者。身長201cmの大型ヘビー級で100kgないスリムな元バスケット選手らしい強靭なバネのある米国の荒々しいファイター。
アウトボックスも出来るが基本は1発イイのが決まれば試合を終わらせる超強打者でヘビー級のレジェンド、ジョー・ルイス(褐色の爆撃機と言われた25回連続防衛記録を持つ偉人)を模して鋼の爆撃機の異名を持つ。個人的には5年以上前からその荒々しいファイトスタイルは気になっていて、タイソン以上の耐久力、忍耐力を見せつけて激戦にも強い部分もあるので俺の中では今現在の地上最強の男。
対戦相手のヴィクター・オルテスも無敗のキューバンで体の柔らかいテクニシャンで強打者ではあったがKO寸前のトラブルに追い込まれるが、耐久力を魅せてKO勝ちした。俺の中での今年の年間最高試合で物凄いFIGHTを久々に観ました。
表現すればフォアマンのパンチ力を持った更に長身で大きく、耐久力のあるヘビー級だ。よってかなり史上最強に近づきつつある男かもしれない。
浜田剛史流に言えば英国アマチュア出身らしくオーソドックスなボクサータイプで、結構正統派で様子見をしながら戦う選手、198cmのこちらも大型ボクサーで110kg前後でスピードはあるけど少し重く感じる嫌いがあるがパワフルなボクシングをする。
この選手はワイルダーほど野性味を感じさせるボクシングではなく理詰めで追い詰めるタイプの強打者ではあるが、打たれ強さに一抹の不安がある。まあヘビーのパンチはかすっただけでも倒れるので一概に言えないが、耐久力に疑問符はつくが昨年往年の名王者ウラジミール・クリチコを逆転KOした試合は昨年の年間最高試合になるほどの激闘でやはり勝負勘というか勝負強い。
今のヘビー級はこの無敗の2強が対戦すれば1970年のフレーザーvsアリの全勝対決。キンシャサの奇跡と言われた地上最大の決戦、フォアマンvsアリの再来となると言われている。
ボクシングファン的に観るとタイソン無敵時代より今の方が遥かに面白いし、技術も向上しているのでこの二人の対決で勝った方が歴史に残る史上最強のボクサーの一人となって永遠にその名を刻むであろう。