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今日も息をしています

落合博満と言う男


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今、パワハラ、コストカットなどの問題用語を見聞きするたんびこの人のことを思い浮かべる。

世代的に根拠のない根性論とか、部活動などの先輩、監督らの絶対服従な駄目な体育会系体質を最も嫌った人だろう、俺も嫌いだけど。

高校時代もテキトーに野球部に在籍していたそうだし、大学も中退して社会人野球で少し目が出たというより、先輩後輩の関係が高校なんかよりアマチュアでも薄いからやる気が出たのか?

ロッテ・オリオンズに下位指名、江川問題で世間が大揺れしていた時代に全然目立たず入団したというか、俺はまったく存在すら知らんかった。

一時期はボーリングブームもあってプロボーラー目指していた変わり種だ。

プロ入り時点で25歳で当時では超大回りなプロ野球人生ではあったが28歳の時に史上最年少の三冠王(右打者では野村克也以来)、で我がタイガースファンが唯一つ自慢できる年、1985年に密かに二度目の三冠王、86年には二年連続三度目の三冠王と二年連続50本塁打以上の日本新記録を打ち立てる、同じく我がタイガーズの最強外国人選手、神様バース選手も同様に二年連続三冠王で二度目の三冠王の最高打率.389とか?だったかな。未だに日本記録で誰も抜けない。

今の野球にそのままこの数字を当てはめるのはいささか乱暴ですが、こういうタイプの選手がいたら間違いなくMLBで通用していただろうなというのは想起する。

この時代は未だMLBの情報が乏しく、まだまだMLBの世界は高い壁でしたがこういう素質の選手が今居たら間違いなく成功しているだろう。

プロ野球選手なんて成績が芳しくなくなったら即、解雇なんで個人事業主と一緒。成績だしたら高給貰えるのは当たり前って言ってたのが、今は当たり前ですが当時は斬新で好きな野球選手の一人ではありました。

後に中日、巨人、日ハムで現役を迎え、ようやくこの選手の凄さが(当時はパ・リーグの試合中継は少なかった)わかった。今、盛んにフライボール革命といってゴロやライナーではHITにもならない極端なシフトを打球方向で解析されるのでオーバーフェンスするように角度をつけて球を飛ばすスタイルが主流になりつつあるが、この人は30年以上前からそういう打撃をしている、コレは凄すぎる。

天性のヘッドスピードの速さとバットコントロールの良さの賜物なんでしょう。

監督としては常に中日ドラゴンズを優勝争い出来るチームにして優勝、日本一(純粋なものではないが)にもなっている知将、名将ではあるがコレといって選手を育て上げたという実績はない。元々いた選手をより磨いていい選手にする手腕に長けてはいたが、それ以上のことはできなかった。

監督をしりぞいてからGMとしてコストカッターとしてかつての高額選手をバサバサ減給したりして、悪評を買ったうえドラフト戦略も失敗して球団を去ることとなる。まあ現場が向いている人だったんだなと思いましたけどね、でも年齢的に監督とかはもうしないと思う、今はシブチン塩投手中心の野球は通用しない時代になりましたから。現役時代のバッティングはとにかく天才(陰で努力してるだろうが)と唸らざるを得ない日本最強の右打者である。