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ザ・ハリケーン


映画『ザ・ハリケーン』は実在したミドル級ボクサーの強豪ルビーン・ハリケーン・カーターの実話をもとに作った映画である。

このハリケーン・カーターという黒人ボクサーは1960年代に活躍したボクサーでほぼ無実の罪で牢屋にぶち込まれたために世界チャンプになれなかった伝説のボクサーである。

バーで3人の男女が射殺された事件で現場付近にいたのが彼で、ただ射殺された男女が白人で物的証拠も状況証拠もないまま逮捕され牢獄生活を送るのである。

こんなひどい話あるかいってスポーツ界、音楽界、映画界から彼を救い出そうって運動が1970年代中ごろに起きましてB・ディランなんかも彼の名前を使った名曲を出しています。

主演のデンゼル・ワシントンの抑制された重厚な演技と社会派監督ノーマン・ジェイスンの技巧が冴えわたる傑作だと個人的には思いますね ♪