気ままに気楽に

今日も息をしています

拳聖   シュガー・レイ・ロビンソン


あらゆるスポーツの頂点でいわゆる20世紀のスーパースターっていわれてるのが多くの識者やスポーツ・ファンの認識では元プロボクシング世界ヘビー級チャンプのモハメド・アリといわれています。

だがコレをボクシングというスポーツに限っていえば私は20世紀最強のスーパースターはミドル級の名チャンプ、シュガー・レイ・ロビンソンだと思います。

1950年代に活躍した選手で私はもちろん、60歳代以上の方でも名前は知っていてもその現役時代は生で観たことがない人がほとんどでしょう。

で記録フィルムや文献でしかその実力の程は計るしかないのですがまあ強いですわ。

まずスタイルの確立があります。コレはボクシング・マガジンの宮崎正博さんもおっしゃってましたが1950年頃までのボクシングってのは階級問わず、打ちつ打たれつの両者両足を踏ん張ってドスンバスンと打ち合うのが当たり前というか技術体系としてそこまでしかありませんでした。

そこにスピードを持ちこんだのです。いわゆるヒット&アウェイです。

足を使って、ステップを踏み左リードから右ストレート、サイドステップして左フック、左アッパーのダブル、バックステップして右フックを相手の左に合わせクロス・カウンター等等。。。。

そして生活も派手でした。高級外車を5台乗り回し、お抱えの運転手をつけて自身の対戦相手のパンチで折れた歯にはダイヤの入れ歯を入れたり。

そのクールな試合スタイルと格好良さは1960年代のモハメド・アリや1980年代のシュガー・レイ・レナードに受け継がれました。

ただ晩年は浪費がたたって借金まみれになりドサ回りのような野試合に出場したりしています。

ミドル級時代にランディ・ターピン、ジェイク・ラモッタジーン・フルマー等の強豪選手を撃破し対戦相手にも恵まれます。

ウエルター、ミドル級を制して、L・ヘビー級の3階級目は試合に負けるというより熱射病にかかってTKO負けします。戦績は150戦以上してて130勝くらいしてるのかな?まあ百戦錬磨ですわ。

現行のボクシングだったら楽に6階級制覇してるでしょうね。身長も高くて185センチはあったそうなんで。

この人の華麗な活躍があったから、極私論ですが1960年代に入ってからのブラック・イズ・ビューティフル、ブラック・パワー等の黒人の運動も活発化した要因かな?と思ったりもします。

私はボクシングという格闘競技は古代オリンピアの時代の格闘技から派生してより危険な技(投げ技、締め技)を省いていって厳密にルールを絞っていって19世紀末に英国で現代の形が確立された人類古来の一番歴史の古い格闘競技と考えています。

だから異論はあるかも知れませんが、その時代時代のチャンプは個人的には最強と思ってます。

それはさておき、このシュガー・レイ・ロビンソンはプロボクシングを劇的に変えた革命者で映画でいえばニューシネマやヌーベルバーグ、音楽でいえばM・デイヴィスやC・ベリー、E・プレスリービートルズの様な存在で20世紀最強のボクサーだったと思うのですね ♪