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世界のカンムリワシ  具志堅用高

具志堅用高が初めて世界選手権を奪取した時は正直ビックリしました。
 
この当時1976年に具志堅がL・フライのタイトルを奪取するまで約2年間、日本の世界チャンプは皆無で確か世界挑戦も10連敗くらいしていて、この試合もチャンプのファン・グスマンはリトル・フォアマンといわれた強打者で挑戦者は勝てる筈がなく大方の予想が前半から中盤にかけてのKO負けだといわれていました。
 
ソレが逆に7RでKO勝ちするのだからボクシングはしばし番狂わせが起きる不思議な格闘技である。
 
この後、約5年に渡り具志堅選手は13回連続防衛してP・フローレスというメキシコの伏兵ボクサーに地元、沖縄のリングで敗れるまで輝かしい快進撃を続け当時の多くの日本人に夢と勇気を与え続けてくれました。
 
彼の故郷の沖縄の離島には天然記念物のカンムリワシが生息してるんですけどリング上のファイトはまさにその鷲の様な研ぎ澄まされたファイトぶりでした。
 
私の肉親たちも沖縄に近い奄美の離島出身者が多いものですから皆、熱狂的に応援していましたね。
 
だから彼が敗れた時は言い表せないショックがありましたけど、ソレは真剣勝負の世界だからある種仕方がない事です。
 
今、協栄ジムのやり方というのかすぐに実力もないのに世界挑戦をすぐさせてしまう等、批判もありますけどこの人はそのやり方でそのまま頂点に立ってしまった稀有な例の様な気はします。
 
最近の親子ドラマで売りだして失速中の3兄弟たちもこの人の全盛期のファイトの映像を観直してみて何故、自分達がボクシングのメンタルの部分でファンやこの人から非難されてるかもう一度よく考えて欲しいもんです。
 
ソレが出来たらあの3兄弟も少しは強くなれるような気はするんですけどね