気ままに気楽に

今日も息をしています

パリ、テキサス

なかなか映画館で感動に打ちふるえて泣きそうになる映画はすくないですがこの1984年に発表されたヴィム・ヴェンダースの最高傑作ともいえるこの『パリ、テキサス』はそんな1本のひとつです。
 
私が映画館やビデオ観賞でグッと来たのは1980年代の映画では『ジャックナイフ』とコレかなあ~。。。。
 
いわゆるダメ親父が自分のダメっぷりの為に息子と妻を置き去りにして消え、行方知れずになった妻を息子と一緒に探すロードムーヴィーである。
 
N・キンスキーがお母ちゃんだったら生き別れになったらワタスなんか死に物狂いで必死のパッチで探す筈である。ソレがどんな悲惨な結末を迎えようとしたとしても。
 
この映画でヴェンダースは親子愛というか女性の強さ、男の情けなさを見事に表現してると思います。
 
人生というものは平平凡凡に過ごしてもただ息をして過ごしているだけでもソコには何かしらドラマがあって感動や躍動する一瞬があるのを教えてくれる映画の様な気がします。
 
全編に流れるライ・クダーの音楽も素晴らしい極私的名画の一つでありますね ♪