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悪魔王子 プリンス ナジーム・ハメド

元WBO世界フェザー級チャンプ、プリンス・ナジーム・ハメドはある種ボクシングの常識を覆したボクサーだといえます。
 
ソレとこのボクサーやオスカー・デラ・ホーヤのお陰でWBA、WBC、IBFに続いて出来たプロボクシングの第4の認定団体WBO自体の世界的認知度を押し上げて世界主要4団体の仲間入りを果たす貢献もしたと思います。
 
先般、残念ながらWBC世界バンタム級チャンプの長谷川穂積がWBOチャンプのフェルナンド・モンティエールに敗れましたが、結構この団体のチャンプは実力者が多かったりします。
 
日本でもそろそろIBFやWBOを認める機運が高まりつつありますが、いい傾向だと思います。
実際WBAやCの方が実力の劣るチャンプがいる階級も存在する訳ですがチャンピオンの権威が失われるという前にまずは認定して試してから言いなさいよとJBCにはいつも思わされます。
 
IBFやWBOのチャンプになってWBAやCのチャンプと統一戦をしたりするなり選択肢の幅が広がると思うし我々ボクシング・ファンからしたらこういうハメドの様なスーパースターが日本で観られる機会が増えるのだから!!
 
このボクサーの存在を知ったのは昔、10数年前ビデオ店長していたときに当時は未だWOWOWで視聴できる環境じゃなかったんですが、ある学生バイトでボクシング部所属の男子がオスカー・デラ・ホーヤも凄いけど、自分はナジーム・ハメドはボクシングの概念を根底から覆す存在になるかもしれませんって語っていたので気になっていたのです。
 
実際、この選手の出現以降軽量級のボクシングのスタイルが変わってきました。ハードパンチャーであれば連打ではなく一撃に力を込めて重量級並に単発でKOで仕留める軽量級が増えた様に思います。
 
このボクサーのスタイルっていうのが変幻自在で中間距離でほぼノーガードの状態からいきなりレフティなんですが右リードではなく左のフィニッシュ・ブローを飛び込みながら叩きこんだり、ディフェンスもノーガードの状態からスウェーバックだけで相手のパンチをかわし、変則的な素早い動きで縦横無尽にリングの中を動きまくり相手はそのスピードについていけずいつのまにかビッグ・ショットを被弾してKOされるってなパターンの試合が多かったです。
 
他の格闘技の選手でもこの選手の動きを真似をしてニックネームを悪魔王子とか当て感が抜群なんてキャッチコピーで売り出した選手もいたりしますが本家には到底及びません。
ソレはあくまで真似であってこの選手の根本的な部分は理解できていないというか表層的にとらまえてるだけだと思います。
 
時折、こういう怪物的な選手が現れるからボクシングって面白い格闘技なんですよね ♪