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今日も息をしています

浪速のジョー 辰吉丈一郎


 
浪速のジョー、辰吉丈一郎選手は間違いなく日本ボクシング界の1980年代後半~1990年代を牽引し、日本ボクシング界に貢献した英雄であると個人的には思います。
 
この選手はプロデビュー8戦目でWBCバンタム級世界戦に挑戦して当時の初挑戦最短記録を樹立するわけなんですけど、もうアマチュアの頃から関西ボクシング界では知れ渡っていた存在でプロ転向してからも我々ボクシングファンにも認知される存在でした。
 
この人の生い立ちとか世界王者になるまでの苦労とかってのはもうまさに明日のジョーを彷彿させるような物語で感動したスポーツファンも多かったと思います。
 
私はこの人の体型を見た時に日本人離れしてるなあ~って感心したのとそのディフェンスのセンスが素晴らしいのには感服しました。
 
いわゆる手足が長くて胴が短くて、ジャパニーズ・ルーベン・オリバレス(1970年代のメキシコ人のバンタム級怪物王者)って言われてた時期があるくらいで非常にボクシングをするのに適した体型だったと思います。
 
網膜はく離を患ってからは鈍りましたが相手のパンチをブロッキングだけでかわすのではなくスリッピングやスウェーでかわすのも当時の日本の選手としては抜群の勘の良さがあったように思えます。
 
この初タイトルを取った試合は私の周りのボクシングファンでない友人や周りの女性とかからも素晴らしい、感動したって声が多かったと思います。
 
今の処、この選手以降現在の日本ボクシング界で、様々な要素がありますけどスキャンダラスな部分とかTVとタイアップして作られた人気では無く正真正銘、実力とカリスマ性と人気を兼ね備え、お茶の間にも認知度があった日本のボクシング世界王者は出てきていないと思います。
 
正直、個人的には現役引退して頂いて後進の指導に当たって欲しいと切に望んでいるのですがまあソレは彼が選択した人生の生き方なんで私ごとき外野がとやかく言う事ではないと思います。
 
1990年代半ばに私、仕事仲間でS・ライト級の元プロボクサーと知り合いになるのですが彼がその昔通っていた千里馬神戸ジムに浅川誠司というフェザー級ホープがいたのですが、とにかく性格が意地悪で後輩をよくリングで可愛がっていたそうです。
そんな中たまたまアマチュア時代の辰吉選手が表敬訪問した時にスパーリングをしたらしいのですが子供扱いにされたそうで当時練習生だった知り合いの彼氏も他の練習生達も驚嘆すると同時にやった!!って思ったそうです(笑)
 
プロの日本ランカーをオモチャにするアマチュアって凄いと思いますがやっぱ飛びぬけていたんでしょうね ♪