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今日も息をしています

シリアル・ママ

映画『シリアル・ママ』は鬼才ジョン・ウオーターズが皮肉たっぷりにある意味、世相をぶったぎった映画だと個人的には思います。
 
1994年に公開されたこの映画は1980年代には『白いドレスの女』や『ロマンシングストーン・秘宝の谷』で映画ファンにはおなじみのセクシー金髪美人女優キャスリーン・ターナーが主演してるブラック・コメディなんですが往年のセクシーさは微塵も感じられません。
 
ひたすらこんな主婦がおったら怖いよの~って内容である。
 
一見ごく普通の主婦に見えるキャスリーン演じるビバリーはホラー映画マニアのバカ息子に精神科のセラピーを受けたらいいと忠告した高校の担任を牽き殺し、息子がバイトしてるビデオレンタル店で延滞して借りパチ状態になってる顧客の家に殴りこんでいったり、娘をふった男を火かき棒で殴り殺してしまいます。
 
それでも彼女は平然と生活しつづけ、自分の気に食わない人間を片っ端から殺し続けるのですがついに警察に逮捕されます。
 
しかし彼女は一方的に無罪を主張し、担当の弁護士も解雇して自分で自分を弁護しだしてハチャメチャなそのおかしなキャラクターも相まって全米で注目を浴びる犯罪者になります。
 
O・J・シンプソン事件とかどう見てもお前が犯人じゃろう?って現実の事件を揶揄する様な感じでコレは面白かったです。犯罪者が人気者になってしまう現在アメリカ社会の一部歪んだ社会を描いてるといいますか。
 
主演のキャスリーン・ターナーが怪演しておりまして従来の彼女のイメージがぶっ飛んだ変な映画でした ♪