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戦場のメリークリスマス


 
映画『戦場のメリークリスマス』は1983年に公開されました。
 
それで当時ある一定量の女子に大人気だった坂本龍一デヴィッド・ボウイーが共演してる映画ってことで馬鹿かりしワタシなんかもデートムーヴィーにセレクトし一緒に観に行った彼女との観賞後の食事がまずかった苦い記憶のある映画です。
 
監督・脚本が大島渚で彼氏はもう日本映画界とはおさらばして外国資本でしか映画はとらーんって言っていた頃の日英合作映画だった筈です。
 
主たる演者で役者と言える人はT・コンティだけだったと思います。
 
お話の方は第2次世界大戦末期のジャワ山中での日本軍捕虜収容所という極限状況の中で出会った男たちの物語です。
 
この映画に出てくる坂本演じるエリート武官は2・26事件で死にそびれた思いがあるみたいで常に自分の死に場所を探してる変な男だ。
 
その部下の粗暴な北野武演じる軍曹ハラは典型的な欧米人からみたらKILL THE JAPなルックスで粗暴で粗野な男である。
 
どちらかといえばT・コンティ演じるハラと気の合う英国軍中佐ローレンスや当時の日本の人間からしたら不気味に美しい少佐、ボウイー演じるセリアズと敵国の捕虜にSPOTが当てられ、彼らの人生観に重きをおいた脚本の様な作りの映画です。
 
セリアズが確か?ハラを初めて観た時にこの生物は俺と同じ人間なんだろうかと不思議そうに頭の中で考えてるシーンが面白かったです。
 
当時の一般の欧州人が東洋人を見たら、同じ生物かいな?って不思議がる感覚ってわかるような気がします。
 
逆に当時の日本の人間からしたら欧州の人間って動物じみて見えて、気味悪く思う感覚と同じように思うのだ。
 
この映画のハイライトは何といっても禁断のキスシーンなんでしょうけど、ワタシはこのラストの動画の処のシーンとセリアズがハラを見て不思議そうに見るシーンが印象に残っています。
 
しかしこの時代に戦場でメリークリスマスなんて悠長な事してたのかいな??
 
はっきりいって映画は前評判倒れで何じゃ~コレは~ってな内容でしたけどこのテーマ曲は天才、坂本龍一が作った映画史上に永遠に残るであろう至極のテーマ曲だと言い切ります!!