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イーストンの暗殺者 実力者 ラリー・ホームズ

ボクシングの世界でヘビー級の王者で最もGreatな存在の一人は1960~70年代にこの階級にフットワークとスピードを持ちこんだモハメド・アリと云われています。
 
では実力者といえば誰か?となりますと1980年代のヘビー級で無敵を誇ったラリー・ホームズが10指に入ると個人的には思います。
 
彼は下積み時代にアリのスパーリングパートナーを務めていて、当時としては遅咲きの30歳近くでケン・ノートンと激闘の末、判定でWBCヘビー級王者に君臨します。
 
そこから1986年だったかな?L・ヘビー級から上げてきたマイケル・スピンクスに微妙な判定で負けるまでデビューから49戦?だったかな無敗のままで王座防衛を積み重ねていました。
 
連続防衛回数も19回?、王座在籍も8年の長きに渡って強すぎて相手が一時期いない状態もありました。
 
細かい数字のミスはあるかも知れませんがとにかく70年代後半~80年代中盤にかけてヘビー級で世界最強の男でした。
 
ただスタイルがアリのコピーと云われた様に長い左を突き、左右の長いストレートでアウトボックスしながら相手が弱った処に連打を畳みかけて倒すスタイルで安全運転な試合が多いのと、70年代のアリの様に個性的な宿敵、ノートン、フレーザー、フォアマンという脇を固める実力者が同時代にいなかったために不人気に終わりました。
 
ただ純粋に全盛期の強さはアリやタイソンより強かったかもしれません。
 
スピードがある上に右の強打はアリ以上で体格もアリより若干大きく感じました。
 
晩年に復帰してタイソンに痛烈なKOで負けたりして評価を下げましたけど、全盛期は半端なく憎らしい位強くてまたアリのような華やかさもなかったので、80年代のどちらかといえば悪役としてその強さは強烈に印象に残っています