JERRY GARCIA/RUN FOR THE ROSES
1. Run For The Roses
|
2. I Saw Her Standing There
|
3. Without Love
|
4. Midnight Getaway |
5. Leave The Little Girl Alone |
6. Valerie |
7. Knockin' On Heaven's Door |
グレイトフル・デッドといいますか中心的メンバーであるジェリー・ガーシャの1982年の作品である。
リラックスしたいとき、キメタイときに聴きたくなるのがこういうサウンドらしいが自分の場合は強引に誘うアルコールの方が肌に合うので当時はこんな音は好んで聴いていなかった。
再認識して聴きだしたのが1990年代に入ってからで、このバンドの認知自体も80年代に唯一つHITしたアルバム「イン・ザ・ダーク」でPVで骸骨が踊っとるのーしょうむないの~ってなもんでしたワイ。
このバンドほど本国、米国と日本との認知度の格差があるのもないというぐらい知らない人は知らないし、バンド名やガーシャの存在は知っていても聴いたことがないポピュラーのファンも多い筈だ。
実際、店で仕入れても全く売れなかったし、地味すぎるがゆえ何がどういいの?っていう感覚の人がリスナーでも多いとは思う。
まだブルーズやジャズの方が楽曲の良さが分かりやすい部分もあるんじゃないか?と思うぐらいである。
ただ一度好きになるとアリ地獄に落ちるみたいに癖になるというね。
実際、オリジナル曲で大ヒット曲なんかないし、ロングセラーのアルバムもない。
カヴァー曲でなかなかにいいアレンジでやってるなあ~ってくらいである。
2のカヴァーなんかも全然勢いのないカヴァーではあるがデッド節っていうのかな?そんな感じに仕上がっていてなかなか若いうちにコレの良さなんか当然分かるわけないのである。
7のカヴァーも非常に素晴らしくてこのバンドだから嵌るといいますか他のバンド、例えばGUNS'NROSESがやってもヴォーカルがあの歌い方では楽曲の良さはあまり伝わらんなと思うわけでね。
デビュー当時から、ザ・バンドなんかと一緒でじじむさいオジンくさい老成した音を出してきたわけであるが特に自分なんかが日本でデッドが少し認知されたメンバーも40代から50代にかけてのさしかかる中に自分もその年代に近くなるとこの地味ーなサウンドが嫌でも琴線に響くようになるわけなんである♪
ただ暴論であるが北米だけに限って言えば、前座に1990年代前半にこのバンドを持ってきたらプロレス興行でいう逆打ちというやつで前座がメインを食う羽目になる筈で多くのポピュラージャイアンツが怖れていたのではないかと自分なんかは妄想するわけなのだ。