気ままに気楽に

今日も息をしています

BRUCE SPRINGSTEEN  NEBRASKA

イメージ 1


1. ネブラスカ


2. アトランティック・シティ
3. マンション・オン・ザ・ヒル
4. ジョニー99





5. ハイウェイ・パトロールマン
6. ステイト・トルーパー
7. ユーズド・カー
8. オープン・オール・ナイト
9. 僕の父の家
10. 生きる理由

ブルース・スプリングスティーンの1982年の作品で個人的にはこのアルバムがあるから彼氏は今現在2011年も現役で一線で活躍してるのかなとしみじみ思ったりします。

このアルバムはレコード店に走って買いに行った記憶があります。

何故だかわからないけどワタシにそういう感情を抱かせたんですね。

で、一時期毎日聴いていました。

1の曲は自身の故郷のニュージャージー州ネブラスカについて歌っていたのかな。ハープが心地よい響きを奏でる静かな曲です。

2の曲は諦念感のなかにも希望を歌っていたのだろうか?ギターの力強いストロークは当時真似したものです、雰囲気だけ。

4はジョニー・キャッシュの楽曲のカヴァーなんでしょうか?原曲の明るさはありませんが力強いVoが胸に突き刺さります。

男の子、男子に生まれた人の全てとは言いませんが10代後半とか20代前半ってのは時折、意味もなく落ち込んだりして希望はあるんだけれど人生を妙に深く考えたりしたり、うぬぼれて太宰治ではないけれど「選ばれし者の恍惚と不安我にあり」なんて思って、入水自殺って鬱な気分になることがあったりするのだ。それだけ誰でも悩み大きくなっていくのだ人間として男として。

この曲を聴いてその当時も今も思うことなんですが米国の法律が優れてるとかそういうことは思わないですが、日本の司法制度の甘さを感じたりしたもんです。

終身刑がなくって無期懲役といっても実際は20年くらいで塀の外に出れる事実があったりしてこんな懲役99年やろお前はさ~って極悪犯でも無期懲役とかって日本ではあったりして、米国は確かにいろんな矛盾や問題を抱える大国であり、州によっても法律が違っていたりしていますが、罪を憎んで人を憎まずではなくそれ相応の罪を犯した者はそれ相当の罰則があるんだよって社会の厳しさの方がある意味被害者感情に立てば公平な社会であるのではないかと想像したり。

以下、全篇ブルース自身が育ってきた米国の片田舎の風情であるとか自身が味わってきたこと、感情を朗々と歌い上げているナンバーが続きます。

2枚組の集大成といえるアルバム「ザ・リバー」の後にコレっていうことで一部ファンから批判も出たがこのミュージシャンの立ち位置を考えるときにコレは重要であったと思います。

この2年後の「BORN IN THE USA」で彼は日本での認知度も決定的になり初来日公演もエポックメイキングな大盛り上がりなモノになりました。

1980年代のポピュラー史を考えたときに個人的に絶対外せない1枚ではあります。

こういうアルバムがあったからこそ親子2代まで連綿と語り継がれるミュージシャンになったのであるとは個人的に感じます。

当時3流役者上がりの共和党の政治家ロナルド・リーガンは大統領だったか候補だったか忘れましたけど彼はこのアルバムなんて絶対聴いていなかった筈だ。

もし聴いていたら2年後の大統領選に彼の名前を持ち出して集票に利用なんかしなかっただろう。あくまで私見ですけど。

全曲、宅録で4トラックで収録してありホンモノの意味でのアンプラグドって~のをMTVアンプラグドが始まる10年前からしていた発明のような処もありましたが彼の作品であったからこそ全米3位のセールスまでなった名盤ではあるのだ。