気ままに気楽に

今日も息をしています

THE JAM   SOUND AFFECTS

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1. プリティー・グリーン


2. マンデー
3. ディファレント・ナウ
4. セット・ザ・ハウス・アブレイズ
5. スタート
6. ザッツ・エンターテインメント

7. ドリーム・タイム
8. マン・イン・ザ・コーナー・ショップ
9. ミュージック・フォー・ザ・ラスト・カップ
10. ボーイ・アバウト・タウン
11. スクレイプ・アウェイ

ザ・ジャムの1980年に発表した作品です。

コレは発売当時少し論争があったアルバムだと記憶する。

いわゆる1970年代の英国PUNKシーンから出現したバンドにつきものの賛否両論

の中での否の部分であるのだが、THE CLASHにしてもこのBANDにしても初期の

ワイルドで硬質な音を望む層からは?ってなっていた筈である。

1の曲からエッジの効いたベースから始まるオープニングはシンプルでありながらソリッドな切れ味鋭いナイフの様な音である。

5はまるでビートルズのTAXMANの様な独特のリズムで正直このバンドのドラムは、LIVEで褒められる出来のリズムではないのだがなかなかよろしいのである。

6は1990年代のブリットポップ勢にも多大な影響を与えた楽曲であると個人的には思う。

当時、モッズとかパンクってのは概ね3コードでなおかつシンプル、ギターソロは簡潔にカッテイングがほとんどでロウコードでガンガン攻めていく感じで後は、Voがメロディランに沿ってのびやかに歌うよりも、外すというよりはき捨てるように歌うってスタイルが定番ではありました。

シンプル・イズ・ベストで音楽性とかってのは2の次って処に、綺麗なハモリが入ったりソウル的な要素が入るなんてのはSHIT!って感覚は一部の狭義なファンにはあった筈だ。

だからワタシの周りでもこのアルバムの評価ってあんまり芳しいモノではなかったけれど、後に大学生活の中でバンドでお遊びしてるときなんかに改めてこの辺を聴きますと、バンマスのポール・ウェラーはこの時点ですでにモッズ・バンドに見切りをつけて新しい自分のスタイルを構築していく前段階であった様に思えたのだ。

スタイル・カウンシルで確かに幅広い一般層のリスナーに訴求するのに成功した彼氏ではあるが結局、今現在原点のモッドな自分に立ち返った音を出している動きも面白い現象ではあるが。

このバンドはクラッシュやセックス・ピストルズストラングラーズなんかと比べると日本でというかワタシの周りでも人気がなかった。

その一因にスタイリッシュでありすぎるのと、ウェラー自身がルックス通りのお坊ちゃんで親父が、バンドプロデュースしていた処など他の同時期に出てきたバンドに比べてティーンが感情移入しづらい部分が多少にあったとは思うのである。

しかしこのアルバムの存在があるおかげで、このバンドが単なるビートバンドに収まらない多様性というかモッズ本来の多様性を見せていたと今思えば言えるかもしれない。

しかしこのバンドとポール・ウェラーという男は1990年代のブリットポップの連中からイコンと呼ばれる形で再評価され、現在のUKの中堅処のビートバンドから尊敬の念で見られフォロワーも多いというのは昔、1ファンであった自分としても喜ばしい部分ではあるのだ