気ままに気楽に

今日も息をしています

the Kinks    Give the people what they want

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1. アラウンド・ザ・ダイアル


2. ギヴ・ザ・ピープル・ホワット・ゼイ・ウォント


3. キラーズ・アイズ
4. プレディクタブル
5. アド・イット・アップ
6. デストロイヤー

7. ヨー・ヨー
8. バック・トゥ・フロント
9. アート・ラヴァー
10. リトル・ビット・オブ・アビューズ
11. ベター・シングス

1981年に発売されたキンクスのアルバムである。

ご多分にもれず1970年代後半~1980年代前半に製作されるポピュラーの60年代からのポピュラージャイアンツの作品にはPUNK、NEWWAVEを意識した作りのものが多いのであるがコレもその一つと言えよう。

そしてもう一つ言えるのは当時、来日実現していない3大英国バンド(ストーンズザ・フー、ザ・キンクス)と言われた中で知名度が低かったのが彼氏らだ。

ワタシがこのアルバムの前に「ワン・フォー・ザ・ロード」を聴いて、当時オー恰好エーやんけナヌ!!ストーンズとデビューが同じ年かよ、マジ?コッチの方が断然いいじゃんってなったのは多分に歴史的名曲「You really got me」なんかの存在もあるんだが、間違ってもヴァン・ヘイレンを聴いてからコッチではなくコッチからヴァン・ヘイレンを聴いたのである。

このアルバムの翌年、初来日してソレを大阪毎日ホ-ルの8列目で体験するわけなので非常に個人的に思い入れの強いアルバムであると同時にコレ以降のキンクスのアルバムはもう自分の中で終了していてマトモに聴いていないわけだ。

1のオープニングがデキシーズのファーストの1曲目と同じ感じでラジオのバッドチューニングからドスーンとタイコとギター、ベースが唸りを上げるオープニングは圧巻でPUNKのガキどもの音を粉砕する勢いがある。

2の曲もその流れでドラムの小気味よいロールから始まる行進曲風でグイグイ、リスナーを引き寄せるパワーがあり、俺も助けて欲しいーワーイと叫びたくなる楽曲である。

6のオープニングは名曲「All day all of the night」のリフがいきなり始まるのであるが若干サビのフレーズを変えただけの様な楽曲だ。

ワタシが中学、高校時代に周りでこのバンドを聴いてる奴は皆無であった。

必死になってコレこそがビートバンドの真の姿であり、PUNKなんかも影響を受けたんやで~ってほざいても誰もまともにとりあってくれなかった地味なバンドである。

初期のキンキーサウンドもたまらなくバッドチュ-ニングな感じでよろしいのだがこの時代の音もPUNKに対するベテランの対抗心がむき出しに出ていて非常に勢いがあるのである。

このジャケの小文字、大文字が混じったスタイルなんかも多分に意識していたんじゃないかな?

英国の生ける伝説のBANDを彼らが30代半ばのバリバリの時に体験できたのは、ホントに素直に有難かったのである。

ビートルズストーンズ、フーと違ってこのバンドはLIVEアルバムを聴くなりしないと、実際に文章や言葉で伝えにくい部分もあったりしてまさに体感せんと分からない独特の良さがあるように思うのだ