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今日も息をしています

今週のボブ・ディラン  Hurricane


今週のボブ・ディランは Hurricaneです。


今週ってもう週をまたいで来週になってるけど3連休ってことで月曜日でも海の日?かの祭日であるからしてまだ週末気分で特別にこの曲を取り上げます。

この曲は歴史的名盤でかつディランの全盛期の時期に製作された「DESIRE」で邦題で「欲望」ってタイトルの付いたアルバムの冒頭一発目に収められているドラマティックな曲である。

ほぼ無実の殺人罪で牢屋にぶち込まれた黒人ミドル級の強豪選手ルビン・ハリケーン・カーター選手の無実を訴えている曲で事実、このかなり後だがカーター氏は無罪放免で釈放され、無罪を勝ち取るのだ。

この1975年当時はブラック・パワー、ウーマン・リヴ等等60年代に始まった公民権運動をさらに進化させた北米の文化的動きが台頭した頃であると記憶する。

ストリーキングなんかも自由の象徴であるとしてワタシもいち早く流行に乗り遅れまいとし、学校で集団ストリーキングを敢行して担任の男性教諭に笑いながら、ブッ飛ばされた頃でもあるわけだ。

またローラースケートなんかも大ブームで皆ローラースケートかスケボーで遊んだもんである。

少し年長の人なんかはビッグ・ウェンズデー気取りでサーフィンにも興じていた時代だろう。

ディランはこの曲の印税収入を獄中のカーター氏に捧げたそうだが、現役だったモハメド・アリを始めとして多くのスポーツ・文化人が彼を救いだすべくキャンペーンをしていたそうだ。

俺たちが幼い頃に兄弟や友達や親子で相撲を取ったりするのは日常の当たり前の光景であったのであるがロバート・ジンママン少年も北米の多くの少年が強いボクサーに憧れてボクシング遊びをしていた筈で世界王者に憧れ、当然この曲の歌詞でも訴えているようにカーター氏の有罪は、当時の人種差別が生んだ冤罪であると堅く確信していたのだろうと想起出来る


アコーステックギターのストロークから始まりフィドル?が被さっていくオープニングはいつ聴いても鳥肌が出る出色の出来でディランのヴォーカルも勢いがあり力強い歌唱で文句なしに1970年代を代表する、ヒューマニズム溢れる傑作である!!