気ままに気楽に

今日も息をしています

戦慄のレフトフッカー  ボブ・フォスター

イメージ 1

イメージ 2



ボブ・フォスターは1970年代のL・ヘビー級時代に無敵を誇った強豪王者で連続14度防衛の記録は当時としては全階級を通じてもJ・ルイスの25回連続防衛の次に多い記録として燦然と輝いていました

ただ1970年代当時はL・ヘビー級のリミットが約79kgでそれ以上がヘビー級(無差別)というのもあり確か86kg以上ないとヘビー級とはいえないみたいな処があって事実上無差別級で体重制限のない階級ではあるのだが、同時代の1階級上の王者であったモハメド・アリやジョー・フレイザーは90kg以上は、あった時代なのでかなりヘビー級との体格差はありました。

しかしいくらL・ヘビー級で無敵の王者と言っても、ヘビー級やミドル級の王者程、ギャラが多くなくいわゆる不人気な階級である時代が続いていて現在もその兆候は残っています。

だからL・ヘビーの王者の多くは神に近い階級の王者であるヘビー級に挑もうとするのだが、黎明期の100年前のボブ・フィッシモンズ以降(彼は元々ミドル級)、ヘビー級王者になるL・ヘビー級王者になった選手は一人もいなかった。

仮に同時代に非力な王者(例えばフロイド・パタースン)がヘビー級であれば戴冠出来たかもしれないが、時代の寵児モハメド・アリにジョー・フレーザーが王者の時代ではその壁は相当高かったように思える。

実際、彼は両者に挑みこっぴどくKO負けしている。

身長は190cm(実際はもっと高い?)長身の強打者であったがそれでもヘビーの圧倒的なPOWERの前では立ち打ち出来なかったのである。

個人的にはヘビー級以外で一番強かった世界王者であったように思います。

ディック・タイガーなんて誰もが対戦を避けるような獰猛な王者から左フック1発でKOして戴冠するなんてのは実力者そのものです。

今のようにクルーザー級というヘビーとL・ヘビーの間の重量級のクラスがあればかなりの確率でヘビー級王者になれたんじゃないかなあ~と思います。

この選手のヘビー級侵略失敗の後、約15年たってその高い壁を打ち破るのがマイケル・スピンクスである