気ままに気楽に

今日も息をしています

マーズ・アタック

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映画人としての動向がいつも予定不調和で先の読めない変態奇人監督、ティム・バートンが1996年に発表したSF映画である。

元々の原案みたいなのは1950年代のアメコミやB級SF映画の様であるが、彼の天才的なキッチュな感覚でよみがえらせた怪作である。

この映画、劇場で観まして腹を抱えて笑いました。

あんまり洋画を観てゲラゲラ笑う方ではないんですがコレはおかしかったなあ~

お話は火星人がアメリカを襲来します、そして地球を侵略しますってヒトネタなんだけど、この火星人が曲者で友好的にと持ちかけるのであるが、どう考えてもこんなルックスの奴が友好的ではないのである。

最初は友好的な関係を結ぼうとする大統領ではあるが、すっかり色仕掛け等で騙され光線銃で次々と人間を惨殺されてしまうのである

この能天気なアホ大統領と火星人をビジネスと考え、暗躍する実業家の二役に名優、ジャック・ニコルスン、大統領夫人役のグレン・クローズ、火星人を救世主とあがめる実業家の妻にアネット・ベニング、火星人の善意をひたすら信じる科学者の役にピアーズ・プロスナンと、豪華な俳優陣が嬉しそうに少々悪乗り気味に演じているのが面白かった。

でほとんどすべての登場人物があっけなく明るく、抹殺されてアメリカ人も火星人も関係なしに悪い奴ばっかしっていうテイストが、バートンらしく皮肉が効いていて、何とも痛快な映画でありました