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ウエストサイド物語

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West Side Story - Trailer [1961] [34th Oscar Best Picture]

1961年に公開されたミュージカル映画の巨匠ロバート・ワイズの傑作で同年のアカデミー賞を総なめにした永遠の名作です。

なぜ?ワタシが永遠の名作だと言うのかといえば助演?のジョージ・チャキリスがビートルズ世代以前の人間からはジョージといえば犬やハリスンではなくチャキリスって答える率が多いということではなく、この映画の世界観は1950年代のマーロン・ブランドやジェームス・ディーン主演の映画等と並んで、風俗やファッションなどが後世のRock世代や若者に多大なる影響を与えていると思うからだ。

チャキリス達が指パッチンしながらステップを踏む仕草は男子なら誰でも真似した事がある筈だ。

間違ってもポール牧師匠を真似してって若者は少なかろう。

又、少し危険ではあるが飛びだしナイフを出す仕草を真似した若者も多かったろう。

マイケル・ジャクスンは敬意を表してこの映画のハイライトシーンを「BEAT IT」のPVで披露しているのはカラードとしてこの映画に感銘を受けていた部分もあると思うのだ。

又、スポーツの世界でもそうだが位置的に近いのか知らないけれどプエルトリコ系の移民がこの映画の舞台になっているNYは昔から多くて多くの名選手(ベースボールやボクシング)を輩出していて又、ファンも熱狂的であったりする。

お話はNYのスラム街で対立するイタリー系のジェット団とプエルトリコ系のシャーク団でジェト団の首領の親友トニー(リチャード・ベイマー)とシャーク団のボス(ジョージ・チャキリス)の妹マリア(ナタリー・ウッド)が恋に落ちたことから悲劇が始まるという1960年代のNYに舞台を移した「ロミオとジュリエット」版ミュージカルである。

最終的には悲劇で幕を閉じるのであるが全体的な映画のトーンとして同じ不良でもイタリー系(白人系)の方を悪く描いている印象が強い。

昨日、久々に鈴木清順監督の「肉体の門」を観たのですがこの映画のソウル・バスが手掛けたタイトル・デザイン、ボリス・レヴェンとヴィクター・A・ガンジェリンが手掛けた美術デザインやセットにモロに影響を受けている感じがした。

カラー映画化が世界中で一般化された中でも出色のカラーデザインの映画であったように個人的には思う。

ソレと助演男優賞にジョージ・チャキリスってなってるんですがまだまだ根強く人種差別のあった時代でどう見ても主演だと思うのだがカラードの主演男優賞はまだこの2年後にシドニー・ポワチエが貰うまで時間を要したわけである。