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地獄

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日本電影[地獄]

1960年に新東宝で製作された、日本のテレンス・フィッシャーと異名をとる中川信夫監督の「東海道四谷怪談」に並ぶ日本のホラー映画の傑作である。

この映画は俺は日常邦画劇場(多分サンTVだと思う?)で初めて子供の頃、学校から帰って家で昼間、観たのが初めてだったのですがその日は怖すぎて、夜は眠れないしトイレにも怖くて行けなかった記憶があります。

ただこの映画は内容もさることながら後の邦画の特殊メイクやSFXを語る上でも重要作の位置に現在あるようである。

輪廻転生的な、日本古来の民間伝承の伝説である血の池地獄や剣山などの地獄絵図をスクリーンに再現しただけでなく人間の罪の意識とそこからの救済を深くえぐった映画でもあり、俺なんかも現世で絶対悪い事しましぇ~んって手を合わせたくらいの怖い映画である。

仏教系の大学に通う清水四郎(天知茂)は恩師の娘、幸子(三ツ矢歌子)と婚約していたが、悪魔の様な友人田村(沼田曜一)にしつこくつきまとわれるのを逃れるために、泥沼の様に罪を犯してしまう。

程なく自動車事故で幸子を失う彼は、失意の中実家に戻るがそこで死んだ幸子にそっくりな娘サチ子(三ツ矢歌子二役)と恋に落ちる。

しかしながら幸せは束の間、田村に加えて四郎が殺害したやくざの志賀恭一(泉田洋司)の情婦が復讐しようと追って来たために争い、もめあいつり橋の上で誤って二人を殺害してしまう。

その晩、四朗の父剛三(林寛)が経営する老人ホームの創立記念パーティーで入所していた老人が集団食中毒で全員死亡、四郎も復讐にやって来た志賀の母によって剛三もろとも毒殺される。

出演者ほぼ全員死亡!!となったココから本当の地獄の責め苦を四郎達は閻魔大王に味合わされるのだが、その表現描写は阿鼻叫喚モノで今再見しても鳥肌モノの怖ろしさである

四郎は地獄に落ちる前に幸子の霊に遭い、その霊に自分が身ごもっていた事を告げられ、その子も水子になって地獄に落ちたと告げられたため、我が子を救い出し探し出すべく8大地獄の修羅をさまようのであった・・・・・

とにかく子供ながらに悪い事はしてはいけない、しても正直に告白しますごめんなさーイってトラウマになった映画ではあるが結局、それなりのワルガキでもあったので俺もあの世に行ったら地獄?に行くのかなあ~(-_-)って真剣にビビりながら観た映画であり、未だに色々な事を考えさせられる名作でもある。

天知茂と言えば真っ先に思い浮かぶ映画がコレなのである