やせっぽちのBoogie(仮題) 第9回
ましんは女癖がすこぶる悪い。
というよりもましんに勝手に女が付いてきて、それがどれも結構イイ女なんで仕方ない部分でもある。
今朝も、昔の諺みたいな雀のなんとか?って感じで両脇に女をはべらして昨晩からとっかえ、ひっかえやらかしているなんて典型的なもてるミュージシャンでギタリストなのだ。
でもこの男にも純情?みたいなのはあって先日のキヨモジのBARにてBLUEを見た時一目ぼれしたのである。
モテル男は女の理想もすこぶる高いのだ。
SGT、KT、コシとも新たに結成したBANDも幾つかオリジナル曲が出来、初ライヴに向けて順調な調整も出来ているようだ。
ただこの男にはマイルールがあって、同じバンドに所属している女には手をつけないってのがある。
ソレは色んな意味でバンド運営に支障をきたすのと、この男が心底音楽を愛している所以でもあるのだ。
「ましんさーん、コーヒー入れてくるね~」
一人の女がキッチンに向かいコーヒーをたててくれる。
ミルクと砂糖も持ってきて、、、、、コイツ俺がブラックしか飲まないの知らんのか、フッ。
やおら部屋の片隅でギターを鳴らし始めると、二人の女が彼の両肩に寄り添うようにその旋律に酔いしれるのだ。
「ちょっと適当に歌ってみなよ」
二人の女はギターメロに合わして適当にハミングしながら歌を歌いだした♪
第9回終わり