気ままに気楽に

今日も息をしています

やせっぽちのBoogie(仮題) 第11回

「俺の可愛がっていた鶏、、、、牽き殺しといて、、、、、元どおりに戻して返してくれや」

BLUEが開いた脅迫状の内容である。

差出人は不明だがヤンキには間違いない。

「コレはいわゆるアヤをつける時の常とう手段の様な文ですね」

「そうね、死んだニワトリを元どおりにして返せなんて如何にもアイツが言いそうな台詞だわ」

今から約10年ほど前に個人経営の店が資金繰りに困り、闇金融のヤンキが仕切っている処から借り返済に困りあげく店主の(小料理屋)その商売道具である腕を欠損させようとしたところにBLUE達が救いの手を差し伸べ、店主を救出、ヤンキ牽きいる1派を一掃したことがあったので、その仕返しをするのだと思われる。

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「うーん、俺どうもあのちゃーりーって奴、引っ掛かるんだよな。誰かに顔が似ていない?」

「そういえば!!」

3人してふっと思い浮かんだのがその当時、ヤンキ側は元ベトナム戦争の傭兵あがりのプロの殺し屋を雇っていたのだが、その争いの際に絶命はしたものの危うくBLUEや気ままに、シドも生命の危機が訪れるほど危険な目にあったのだ。

「ひょっして兄弟かな?」

謎はますます深まるばかりではあるが、少しづつひも解いて行けば解けていくようにはなるものだ。


第11回終わり