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桐島、部活やめるってよ

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映画「桐島、部活やめるってよ」は2012年に公開されその年の映画賞を総なめしたらしい。
 
俺は最近の若手俳優はまるで知らんけど、ふるーい話になって申し訳ないが1980年代初頭のアメリカ映画におけるヤングアダルト俳優(ショーン・ペン、ダイアナ・レイン、トム・クルーズマット・ディロン等等)の様な日本の期待のホープが数多く出演したと思える。
 
それはこの映画が早稲田大学在学中に朝井りょうが小説すばる新人賞をとった青春群像劇の佳作で若手?ホープの映像作家、吉田大八が監督した映画だからか?(俺ら世代でいうとこういう名前は吉野大作&プロステチュードを想い出す
 
俺はココ最近、CS放送でほんのろ(本当のあった呪いのビデオ)シリーズを観て楽しんでいるんですが、このシリーズというのが10数年前からもう15年は続いているいわゆる心霊ビデオ投稿検証ビデオで、作りモノのセミドキュメンタリーなんだけど時々、気味の悪い映像を見せつけられて鳥肌を立てて喜んでいたりする。
 
こういうシリーーズは某カルト作家の話によると製作費が安く済み、ある程度の収益が見込めるということで一時期、深夜番組で人気沸騰して映画化までされた「放送禁止」シリーズなどと並んで人気シリーズの一つになっているそうだ。
 
この映画を観て、俺はまずそういうセミドキュメンタリーのシリーズを思い浮かべた。
 
というのはこの映画(原作は未読なので分からないが)の題名であり主役のバレーボール部に在籍して突然、部活をやめるエースストライカー?かレシーバー?の桐島が画面に登場しない事に尽きる(一瞬、屋上の梯子?から飛ぶシーンが写る)。
 
つまり桐島という少年は既にこの世の存在ではなくなっており、この劇中の登場人物の少年少女たちは誰ひとりその事実に気が付いていないのでは?と勘繰るわけである。
 
また映画部に所属する、バトミントン部のヒロインに片思いする部長君の執拗に熱心に映像に収めようとするのがゾンビ映画であり、その辺りも俺の中では引っ掛かって仕方がなかった。
 
桐島に淡い恋心を抱く美少女(むかーしでいうヤンキーのリーダー格の様な感じ)やブラスバンド部の頑固女子、映画部に所属するおたく野郎たち、バレー部に所属する脳みそが筋肉で出来ている主将?、帰宅部でいつも放課後バスケをしている軟派野郎などなど、女子が結構強くて男女共学の俺の高校時代がダブって妙に懐かしい光景が映像で広がっていたので面白かった。
 
実際の高知県にある高校でロケーションされているのもあって独特の高校の雰囲気があってなかなか最近の邦画にしては出来栄えやヨシ!と感じたものである。
 
この映画に出演した彼氏達と監督のさらなる飛躍に期待したい。
 
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