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ゴッドファーザー PART Ⅱ

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個人的にはすべての洋画の中でも自分の中ではオールタイムBest10に入る作品だ。だがGodfatherには適わない、何故か?マーロン・ブランドに対抗できる役者はこの世の中に居ないからだ。
 
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俺はよくネタでゴッドファーザー20回以上、PartⅡ15回以上、地獄の黙示録74回以上、初体験リッジモンドハイ25回、グリース20回は観ていると豪語しているけれど、コレはホント何回も観た。
 
何故か??観なけりゃわからんからだ、正直アカデミー賞を何故?前作に引き続き作品賞で受賞できたか?さっぱりわからなかったからだ。
 
それは説明不足な時系列がバラバラな映画構成にあってどこでマイケル・コルレオーネの現在のコルレオーネ帝国の話で、どこでビトー・コルレオーネの少年期から青年期の話に切り替わるかわかりづらいからだ。
 
俺の中では長らく評価の低い映画ではあったけれど、たぶんⅢ公開前とかのゴッドファーザーフィーバー的なサーガとかで時系列通り7時間近い特集を組んだりして初めて観る視聴者にもわかりやすいシリーズをTVでしだしたりしてなるほどなあーっていうのがあったのと、セイガクくらいの時に後追いで何度もビデオで観てやはり凄い造りだなあーと改めて再見してから評価が上がった映画である。
 
こういうややこしい造りの映画はネイティヴかそうでないかでかなり差が出るとは痛感した、もう少し英語が理解できれば全然違うように観えるとも思えるし。
 
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この映画の冒頭は前作の主役コルレオーネファミリーのドン、ビトーの幼いころの話から始まる。
 
イタリーシチリア島の話なんだけれどこんな激烈な少年時代を過ごすのって単純に凄いと感じた。
 
実話かどうかわからんけれど並の人間ならシチリアで終わっていたであろう。
 
物心ついたときから激烈な経験をしているので青年期のビトーには何と言いますか胆力というのを物凄く感じる、コレは俺の親父なんかが戦後間もないころ死体の山を歩きながら(沖縄に近い激戦区でしたからね)ダイナマイトなんかで海を吹っ飛ばして死んだ魚を大量に引き上げて喰っていたらしい、そういう事実と共通する部分があり俺ら戦後世代には絶対適わない処があり、まさにサヴァイヴァルなのだきれいごとは言ってられねえ。
 
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勤めていたパン屋かなにかを人手が足りているからとクビになりクレメンザと絨毯泥棒を働き、小金を得る。
 
このエピソードの合間に現在のマイケル・コルレオーネの現状の様態描写が入るからややこしい。。。。。
 
マイケルは妻ケイと邸宅にて寝込みを襲われる、それも散弾銃で至近距離から何百発と放たれる、おそらく?内通者がいるのだろうが誰かは俺の中ではいまだに不明で映画でも説明はしていない。
 
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20世紀初頭のNY、玉石混合の時代の中ビトーは小さな非合法社会に身を置くが、彼の地元にはいつも理不尽なみかじめ料を要求するドン・ファヌーチが居る。
 
どうにもビトーや仲間からしたらコイツのお蔭で自分たちはしんどい思いばかりするのでビトーは、この男を祭の狂騒に乗じて殺害する。
 
この殺害シーンは非常に緊迫感があり役者ロバート・デ・ニーロを最大評価たらしめる名シーンでもある、同時期に「タクシー・ドライバー」も撮影していたのだろうか?とにかく物凄い緊張感がある。
 
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一転してマイケルの時代に戻るのでややこしい。。。。。。
 
ここでマイケルは闇社会の超大物ハイマン・ロスとキューバハバナで出会う。
 
コレは小旅行でもあったがまた危うくマイケルは罠にはめられて絶命するかもしれない危機に陥るがなんとか切り抜ける。
 
その後、マイケルは上院委員会でマイケル・コルレオーネ・ファミリーは営利組織ではなく大犯罪組織だと告発されるが裏工作をして無罪を勝ち取る。
 
しかし妻、ケイの心は彼から離れていき新しい生命の誕生も流産ではなく堕胎と知らされ激怒、彼女と袂を分かつ。
 
兄のフレドの裏切り、ハイマン・ロスへの落とし前を前作同様容赦ない殺戮により完遂する。
 
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又、ヴィトーの青年期の話では自分の父親、兄、母親を殺害された仇のイタリーの地元の老マフィアをNYでいっぱしの顔役になって訪ねていき、腹を掻っ捌いて殺害する、このシーンがまた強烈でお返しだ!と耳元でささやき斜めに肥え太った老マフィアの腹を切るシーンは圧巻。
 
20数年ぶりにこの映画と前作をCS放送で再見したけれど、改めて思ったのは例えば会社企業なんかでも初代はとにかく必死に身内のために身を粉にして働き家庭も築き、常に全力疾走、2代目はなかなかそれ以上の成果を出してもやはり創業者ほどには評価されないという皮肉がある。
 
だけれどこのシリーズで俺が感じることは人は大勢の祝福の中で誕生しても等しく孤独にあり最期は程度は違えど旅立っていくのかなあーなんて感じるのは今も昔も感想としては変わらないのと、人を信頼する(肉親であっても)ってことは難しく信用を失うのは簡単で信用を得るためには物凄い努力が必要であるというのは不変である。
 
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