気ままに気楽に

今日も息をしています

赤ひげ


今、俺は信用信頼している開業医院のいきつけが二つある。

その医者たちは俺に対して優しく、時に厳しくもあるいわば俺の体調管理における最大の理解者であり、かつ友人のような関係だ。

こういう信用できる医師と同時に体のメンテ(整体)をしてくれる施術者も二人いる。

どちらも俺の性格から何からよく理解していていつも気持ちよく体をメンテしてもらう。

開業医に関しては20年以上、施術者は一人は10年以上、もう一人は半年ほどだが各々俺は絶大な信頼を置いています。

特に上記の中で内科医の方に関しては俺の親父が胃がんの疑いがあるのを発見し、しかるべき病院に入院を勧め(胃がんの末期がん)、胃の全摘手術をして余命1年の処をその後14年も生きながら得たことに関しては感謝の念しかありません。

そういった現実の自分の健康状態を照らし合したりするのに思い浮かべる邦画の傑作。

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赤ひげは1965年に発表された山本周五郎原作の映画化であり、後半部はドストエフスキーの「虐げられた人々」を挿入している。

だからというわけではないがクロサワ映画のコレに限らず全体的に言えることは邦画であり舞台は日本であってもそのテーマや通俗性は世界的スケールなモノが多く、コレもクロサワ的ヒューマニズムの集大成であり個人的にはクロサワ映画の最高傑作の1本であるといいたい。

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江戸時代の療養所を舞台にしているが現在の医療に携わる人間に共通する部分が散見される。

それは白い巨塔なんかに出る腕は立つが人間味の稀薄な名医ではなく、本当の人としての優しさをもって接するひょっとしたらやぶ医者かもしれない名医の姿だ。

江戸時代なんで対症療法の西洋医学の描写なんかはほとんどないけれど、医療というものはその人にとって毒なるモノを取り除くだけでなく、生活の質を患者が上げれることによって俺は、医療の成果、効果と見たい向きがある。

それともう一つ別にコレは映画なので、活劇でもあるから主人公赤ひげは、人間のあらゆる急所を熟知しており合気道の達人のようでもあって、物凄い肉体的強さがあるのだが、コレは別として精神的、肉体的にタフな医者というのが俺の中での理想で、かつ恵まれないモノ、貧しいモノに対して、最善の治療を施してくれるというのが一つある。

かといって今の現代医療で無料診療を受けるのはほぼ無理だが日本は先進国の中でも治療負担が1~3割で適切な治療を受けれる健康保険大国であるのは世界に誇れるとは思う。なんらかの事情があって健康保険に加入しない者も稀にいるが。

この映画は人間としての成長物語でもあり、加山雄三演じる若い研修医がいわゆるエリート医師なんだけど、現場をまだ理解していない未熟な部分があり三船演じる赤ひげが院長としている小石川療養所にて、泥臭い医療の現場を目の当たりにし、血の通った医療とは何ぞや?という鍛錬をして1人前の医師になっていこうとする姿も描いている。

おれみたいな社会落伍者が言うので説得力はないがこの映画における加山の成長物語は他の労働にも共通する部分は多い、つまり仕事に対してはなんぴとも真摯に真剣に取り組まなくてはいけないということ、机上の空論も大事だが現場の対人に接する仕事は机上だけで割り切れるものではない、イイ格好言えば心が通わなければならない。

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何にせよ人は人として生まれてきた以上、大人になれば子供、障がいを持った人たち、か弱い女、病弱な人、老人などなどすべての社会的弱者に優しくしてあげるという当たり前の大前提のヒューマニズムは必要であると個人的に強く感じる。

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人として強い者は弱者に対しての目線は優しく、時には厳しく信頼を得て、またそうありたいと思う者に対して育てるということが出来るのが真の強さであると決めつけたい。医療に限らず本当の意味での人間愛を体感できる超大作である。



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