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今日も息をしています

ホワイトホープ  ゲリー・クーニー


今、ボクシングというスポーツが音楽状況と並び危機的状況であるというのは言い過ぎであろうか?

このボクサーは1980年代のボクシングをご覧になっていた方には結構馴染みのある世界ヘビー級の猛者です。

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ボクシングという競技自体、俺の絶対的私論なんですが世界王者になった選手はなんぴとたりとも侵されざるべくなく地上最強の男なんである。

特にヘビー級は神に選ばれし者でありその精神力、耐久力、スタミナすべてにおいて強靭で耐えうるものでないと王者になれない。

この間、フロイド・メイウェザー引退試合がありましたけどボクシングの防御技術の素晴らしさは堪能できたが、本来この競技におけるスペクタクル性やハプニング性に欠けているように感じた。

他のスポーツに例えるなら柔道なら1本勝ち、野球投手なら完投、三振、打者なら本塁打、サッカーならストライカーのゴールシュート、レスリングなら関節技極めなど明確に相手を打倒する姿が真に面白いし、感動するから観る者が圧倒されるわけだ。

せめて一昔前(30年前まで)はボクシングの採点基準は手数の多さとクリーンヒットの多さで判定の場合勝敗を決していたわけで、手数もクリーンヒットもない場合はリングジェネラルシップ(主導権支配)やアグレッシヴ(単なる突進ではない積極性)さを判定基準にしていた筈。

マービン・ハグラーがシュガー・レイ・レナードに負けた試合なんかは明らかにレナードが勝っていた、それは上記の主導権支配とアグレッシヴでハグラーに勝っていたから。

又、同じ時期に活躍したヘビー級の絶対王者ラリー・ホームズもまさに下がりながらでもサークリングしながらアリ以上の強烈な左ストレートを相手にぶちかましていたし右ストレートの破壊力も強烈であった。

ディフェンシヴなアウトボクサーでも明らかにKOを狙うボクシングで不人気と言いながら今のウラジミール・クリチコクロアチア人の絶対ヘビー級王者)より遥かに世間認知度は高かった。

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1980年代半ばまではそのラリー・ホームズが強すぎたため、ボクシングヘビー級が低迷していた時期だがそれでも今の時代と違い地上波TVでホームズやヘビー級の試合や軽中量級の名勝負はTV東京系で観れた格闘技ファンにとっては幸せな時代だったのだ。

このクーニーというボクサーは身長198cmリーチ210cmと大柄で左フックが強烈な破壊力を持つ、当時のホワイトホープと言われていた。たぶん?アイリッシュで大柄でかつマスクもよかったので絶大な人気があり、Rockyのリアルな本物版でシルヴェスター・スタローン始め多くのボクシングファン、関係者も応援していたし俺もその中の一人。


当時のボクシングマガジンの記事で観たこの歴代グレート選手の一人ケン・ノートンを失神KOさせた試合は震撼しましたね、コレはホームズに勝てるかもと?


1982年に両者は対戦、俺はこの試合は当時観ましたけどかなりホームズを苦しめた試合だったと思うのですが13RTKOで敗れる。

時はホームズの全盛期でもう少し時期が違っていたなら?勝っていたかもしれない。

ホームズはこの試合を振り返って苦しかったと言っていた。

それだけ体の大きさと強打に苦しめられたのだろう。

この2,3年後に明らかにホームズは防衛はするが苦しい試合が続く。

今一度こういうアイデンティティも含めた熱い戦いを海外ボクシングに望みたい。

健康スポーツ志向もいいけど格闘技とは対戦相手を打倒するある意味人体の総合芸術であり、色んな感情移入が出来る競技なのだから。

こういう勇敢なグレートホワイトホープが過去に存在した事実があり、再現をやまないファンの一人であるのだ。

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