DAVID BOWIE・LET'S DANCE
1980年代はアルバム制作におけるエンジニア、プロデューサーの時代と言えよう。
正直このアルバムが出たときはひっくり返るくらいの驚きがありました。
1.
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「モダン・ラヴ」 (Modern Love)
| デヴィッド・ボウイ |
4:46
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2. |
「チャイナ・ガール」 (China Girl)
| デヴィッド・ボウイ、イギー・ポップ | 5:32 |
3.
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「レッツ・ダンス」 (Let's Dance)
| デヴィッド・ボウイ | 7:38 |
4. | 「ウィズアウト・ユー」 (Without You) | デヴィッド・ボウイ | 3:08 |
5. |
「リコシェ」 (Ricochet)
| デヴィッド・ボウイ | 5:14 |
6. | 「クリミナル・ワールド」 (Criminal World) | ピーター・ゴドウィン、ダンカン・ブラウン、シーン・ライオンズ | 4:25 |
7. | 「キャット・ピープル」 (Cat People) | 作詞:デヴィッド・ボウイ/作曲:ジョルジオ・モロダー | 5:09 |
8. | 「シェイク・イット」 (Shake It) | デヴィッド・ボウイ | 3:49 |
1983年に発売された本作はデヴィッド・ボウイーのそれまで発表したアルバムより確実に実売で売れたと思う。
少なくとも日本と米国では売れまくった筈である。
このアルバムを出すまでのボウイーを詳細におっかけていたわけではないのですが、70年代の代表作で歴史的名盤と言われた「Ziggy Stardust~」や「スケアリー・モンスターズ」等々とはかなり色合いが違う気がしました。
ナイル・ロジャースは80年代で最も成功したレコードプロデューサーの一人であるがこのアルバムも彼氏の成功作の一つと言えよう。
丁度、ボウイーが役者づいていた時期でもあり日本では「戦場のメリークリスマス」に主演ということで洋楽ファン以外でも認知度が上がり、世間認知が日本ではピークに達した時期でもある。
1の曲のダンサブルナンバーは当時のミラーボールがくるくる回る一般的なディスコでヘビー・ローテーションでかかりまくり、3のナンバーもしかりである。
3のナンバーで言えば当時バンドでカヴァー(俺はまったく乗り気じゃなかったけど)したのもあって、なんというか当時バンドしていたギタリストでリズムが格好イイということでカヴァーした御仁も多いのでは?
OPのコーラスはビートルズに対してのオマージュだろうが当時は間抜けでギャグに思えた。
個人的にはB面1曲目のデカダンな曲が好みでこういう曲がもう少しあればというのが俺の好みであり、当時の時代はこういう音に寛容でなかったといえる。
確か?この年に大阪南港で広大な埋め立て跡地で数万人を動員したLIVEをしている。
観に行った友人によると物凄い人が集まっていたそうだ。
オールスタンディングで5000円とかしたらしいけど当時の野外LIVEでは破格の値段であったけどそれだけ数万人を集める集客力が彼にはあって呼び屋やダフ屋を喜ばせたろう、ルー・リードとは対極にある存在である。
しかしながら俺の中でのボウイーは此処で完結してこれ以降は聴いていない。
アルバムジャケが80年代関していえば、60年代、70年代のポピュラージャイアンツのモノはドレも薄っぺらくてダサいのだけど、コレも軽薄短小(軽く短く)な時代を象徴しているともいえる、フジTV全盛時代で世界的に見ても日本的に見てもなんでも売れていた時代で好景気な時代であり、60年代、70年代的な陰鬱な部分がまるでない時代でもある。
ボウイーの最後のチャートを賑わした歴史的名盤かもしれない。