気ままに気楽に

今日も息をしています

ベストPV in 気ままに69 Bob Dylan - Subterranean Homesick Blues



 ジョニーは地下室で
  ヤクを調合
  ぼくは道端で
  政治を考える
  トレンチコートの男は
  会社を首になって
  セキが出るのに
  金がない
  よく聞け坊や
  お前も懲りずに
  同じようなことを
  してはいけない
  まともな友達を
  見つけるんだぞ
  刑務所の中では
  貧相なやつが
  せめて11ドルの
  実入りを欲しがってる

  マギーは走る
  真っ黒な顔で
  暑さで草が枯れ
  電話が盗聴
  されてるといいながら
  五月になったら
  検察の呼び出しに
  抗議しなきゃ
  よく聞け坊や
  やったことを悔やむな
  思い通りにやれ
  遠慮なんかいらない
  好きなようにやるんだ
  鼻をたらさないように
  着物を汚さないように
  そんなことどうでもいい
  風向きを人に
  聞く必要はない

  病気になってもじきに直る
  なにうまくいくさ
  電話が通じなくても
  なにかいいことがあったら
  そいつをものにしろよ
  戻れたら点字を書けよ
  刑務所はたくさんだ
  軍隊のほうがましだよ
  よく聞け坊や
  打ちのめされても
  がっかりするなよ
  要領よくやれば
  楽しくやれるさ
  女の子だって
  そうして楽しんでるんだ
  人のことを気にするなら
  パーキングメーターを気にしろよ

  生まれたからには
  楽しくやりたいさ
  まともなものを着て
  ひとかどに見られて
  みんなとうまくやって
  まずいことはつつしみ
  学校をでれば
  紳士淑女さ
  よく聞け坊や
  そうかもしれないけど
  マンホールの穴に
  落ちてみるのもいいものさ
  裸足のほうがいい
  サンダルなんか履かず
  人の迷惑をかけず
  ガムをかみながら
  気ままにやろうよ
  人の目は気にするな

イメージ 1


某サイトに載っていた和訳だ。

1980年代後半から一番最初のPVと言われる存在はなんで?あるのかという議論になった時に原初はこの曲であるという説が一般的になった。

PV、つまりプロモーション・ヴィデオというものはその楽曲の世界観を端的に映像化したものだと俺は捉えている。

だからLIVEヴィデオやスタジオLIVEは厳密にはPVとは言えない。

この曲はいわばスラム街で生きていくのに精いっぱいの人間を歌い上げている1965年の人間賛歌で観方によればブルーズだし、PUNKともいえよう。

ディランの生き様がPUNKでブルーズだとは到底思えないが、何故俺たちが耳を傾けて熱心に聴くところの一つに、センスがイイことにある。

この曲もただ建築現場や高層建築の屋上で歌詞カードをめくっているだけなんだが、そこに笑いや妥協がない、真摯に静かに怒っている男の姿がある。

ボブ・ディラン???暗いなあ~、根暗!とかいう馬鹿が居たけど何にもわかっていないんだよね、そういう奴は。

人生は明るくないんだ、大半が暗い暗い暗黒がほとんどなんだ、そこから光明を見つけようとするからより明るさが際立つんだよ。

お笑いの人でほんとに明るい奴なんていない、ばかしやさんまみたいな奴はほぼ居ない、人を笑わせたり感動させたりする人間は暗いのさ♪

この映像は先日ベストヒットUSAで初めて観て、鳥肌が立ちました。

今まで観なれていたヴァージョンより遥かに深みを感じた。

Bob Dylan - Subterranean Homesick Blues



よく言われていることでありきたりだがこの曲はHIPHOP、ラップの元祖ともいえよう。

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