筑波海軍航空隊
俺の亡き母親は生前、元気なころに口癖のように言っていたのは主義主張信条、思想支持団体は親兄弟、夫婦でも違って当たり前でそれは俺の中では今もこれからも基本変わらない姿勢である。だから特定の団体とかに肩入れしない。
まして親子夫婦そろって同じ思想、信条が同じというのは基本おかしい、そこは自由でないといけない。
父親もそこまでは言ってなかったが似たような感じだった。
そして出来れば理数、化学に強くなれという想いがあったのは学徒動員とかひめゆり隊の特訓を受けて兵隊として太平洋戦争に参加させられそうになった経験があるからだろう。
この映画を観て改めて、文系の人間は肉体労働、現場。
理工系は研究者で研究などのエリートというのは今もって変わらない日本、いや世界の人間の構図だとは感じた。
2015年にこういう映画が公開されたのはまるで知らなかった。
まず筑波に1930年代からこういう軍事特訓を受けた航空隊があったことすら初めて知った。
よく俺なんかの戦後世代は陸軍中野学校(スパイ養成学校)や人間魚雷などの呉?の軍事基地とかの映画を観たことがあって少し知識があったくらいだが筑波にこういう航空部隊養成場があったのはまったく知らなかった。
当然、こういう映画はCS放送で観るのだが観た後になんともこういうドキュメンタリー映画はドヨーンとした心持ちになる。
ほとんどのこの部隊に居た方方は太平洋戦争で命を落とすわけだが、奇跡的に生還した生き証人ともいえる方々のインタビューが主である。
もしくは学校の先生で部隊で命を落とした教え子たちのインタビューや1945年8月16日に特攻予定だった人の証言とかとにかく実に重い証言や言葉が続く。
既に戦死が決まった部隊の兵士の婚約者の遺影と記念撮影する花嫁、親戚縁者の写真や部隊で親友だった男が戦死、戦後親友の家の挨拶に訪ねて行ったら門前払いされた方の沈痛なインタビュー。
米国側の神風アタックに相当おびえていた兵士たちの話。
すべてコレ、フィクションではなく実話で脚色もない真実なので重い。
映画の最期の方で生き残った元兵士の語った言葉がいつまでも心に残る。
戦争はね、駄目なんですよ、しちゃいけないんです。
勝った方も負けた方も犠牲者が出て傷つき辛いのです。
だから戦争はしちゃいけないんです。
どんな反戦を唱えたエンターテイメントがあったとしてもこういう体験者の言葉には勝てない。
放送が終わった後のTVのエンドロールで2016年某月にこの映画の出演者の一人は亡くなりご冥福をお祈りしますというのが流れた。
あべちゃんはパールハーバーに着いて何を語るのだろうか?
積極評価するわけではないが外交においては彼氏は米国、ロシアを相手にして結構頑張っているなという印象はこないだのプーチン大統領訪日で思わせた。
あのKGB出身の男の笑顔が観れるとは夢にも思わなかったからね。
オバマの広島訪問、次期米国大統領トランプと早速会談。思惑は色々あろうが国の代表として死にもの狂いで外交して欲しいね。