シン・ゴジラ
ようやっと劇場公開約1年後にWOWOWで放映したのでHDD録画して2回観た。
2016年真夏の超大作邦画ということで俺も久々に映画館にスペクタクルを求めに観に行こうとしたが去年の夏は記録的猛暑で体が悲鳴をあげていて体調を崩していたので観れなかった、出来れば劇場で観たかった映画である。
この映画を観てまず感じたのは、かなりディザスタームヴィーとして緊迫感があってリアルなんで2011年とか1995年のような地震などの大災害があった年に公開されていたらHITはしていなかったように思う。
しかもこの無敵怪獣に対して立ち向かう首脳がほぼ絶命する部分は新世紀エヴァンゲリオンでニューシネマ的に重要人物を容赦なく犠牲にする庵野イズムみたいなものが垣間見れた。
そこはそれ庵野秀明の美学とある意味批判もあり国体の脅威に対して今の政府の権力者どもはホントに命張れるのか?という挑戦状のようにも思えた、あくまで娯楽ではあるが国のTOPは国体が滅ぶ危機になれば自ら命を張れというメッセージが込められているようにも感じました。
ゴジラと言うのは異形でありながら短期間に成長する爬虫類的、恐竜的描写は俺の中では違和感がありましたがなんというか生物感が出ててそれもヨシといえるかもしれないが、その辺の描き方とかゴジラ自体がそんなに無敵感がない部分も庵野的描写と言えるのかもしれない、あんまり凝固した怪物なんていうのは俺の中ではイマイチな描写でしたが、映画館で観たらド迫力だったんでしょう。
なんか米国の次期大統領になる予定の小娘(日系米国人?のつもり)?が邪魔でしょうがなかったけど、美少女好きでソウリュウ飛鳥ラングレー?みたいなもんと割り切ればまあ良しと言えましょう、俺の中では渡辺謙が出てたハリウッドゴジラより遥かに面白く観れました。
役者の台詞まわしが全体的に速すぎてアニメ―ション的なのが残念ではあったけどね。